- 著者
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今西 純一
奥川 裕子
金 鉉〓
飯田 義彦
森本 幸裕
山中 勝次
小島 玉雄
- 出版者
- 日本緑化工学会
- 雑誌
- 日本緑化工学会誌 = Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology (ISSN:09167439)
- 巻号頁・発行日
- vol.37, no.1, pp.9-14, 2011-08-31
- 参考文献数
- 20
- 被引用文献数
-
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サクラ類は全国に広く植栽され,地域の重要な景観資源となっている。サクラ類を適切に管理するために,活力度の評価が必要となるが,開花期の着花状況に基づく活力度評価の方法は定まっていない。そこで,本研究は,奈良県吉野山のヤマザクラを対象として,着花状況に関する 4 つの評価項目の検討を行った。その結果,樹頂部の頂枝における芽の数や,葉芽と花芽の比率は,栄養成長と関連を持ち,活力度の評価項目として適切であることが明らかとなった。一方,1 つの花芽から出る花数は,様々な生育段階を含む集団の活力度評価には適さなかった。個体全体の満開時の着花量は,活力度評価には適さないと考えられた。