著者
芳賀 敏郎 竹内 啓 奥野 忠一
出版者
一般社団法人 日本品質管理学会
雑誌
品質 (ISSN:03868230)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.35-40, 1976-04-15 (Released:2019-03-13)

重回帰分析における説明変数の選択の基準として従来使われていた「残差平方和 RSS」に対して,最近 Allen の提案した「予測平方和 PSS」について検討した.(1) 計算量を大幅に減少するアルゴリズムを考案した. (2) PSS の性質,特に RSS との違いを調べるために,2つのモデル実験を行った.(3) PSS, MSEP, RSS の期待値 (またはその下限) を求めた.(4) 自由度2重調製済重相関係数 R**^2 を提案し,R**^2 の最大を基準とする変数選択は,F IN = F OUT = 2 とする通常の逐次選択法に近いことを証明した.