著者
宇都宮 智昭 佐藤 郁 白石 崇 乾 悦郎 石田 茂資
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B3(海洋開発) (ISSN:21854688)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.I_1-I_6, 2014 (Released:2014-10-01)
参考文献数
9
被引用文献数
1 4

わが国における洋上風力の導入ポテンシャルは膨大であるが,水深50m以上の海域におけるポテンシャルがその大半を占めている.この膨大なポテンシャルを活かすためには,浮体式洋上風力発電の実用化が必要となる.しかしながら,浮体式洋上風力発電は世界的にもまだ実証段階であり,わが国における浮体式洋上風力発電の早期実用化を図るため,平成22年度から環境省により浮体式洋上風力発電実証事業が開始されることとなった.本論文では,本実証事業の概要とこれまでの主な成果を紹介する.
著者
柴沼 一樹 宇都宮 智昭
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A (ISSN:18806023)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.108-121, 2007 (Released:2007-02-20)
参考文献数
14
被引用文献数
5 5

本論文では,均質材の二次元線形破壊力学問題に対し,曲線き裂を含むX-FEMの一般的なモデル化の提案及びそれらを用いた解析結果の総合的な評価を行った.モデル化として(1)曲線き裂と分割された積分領域のモデル化,(2)C属性節点領域の範囲のモデル化,(3)C及びJ属性節点領域で構成された曲線き裂モデルの写像変換手法を提案した.その解析結果の検証より,写像変換の有効性も含め,提案したモデル化の有効性が示された.また,曲線き裂に関してM積分の経路独立に関する制限を明確にした.さらに,き裂進展シミュレーションからき裂進展方向とM積分経路内部のき裂の角度変化を用いた精度評価方法を適用し解析結果の信頼性を確認した.