著者
タンスリヤボン スリヨン 安中 美成 吉田 富美男 花木 真一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎
巻号頁・発行日
vol.96, no.605, pp.37-44, 1997-03-19
参考文献数
6
被引用文献数
1

先に著者らは「状況表現層」と「メッセージ交換層」とを備えたコミュニケーションモデルを提案し、それをグループの活動に応用した仮想研究室VILLAをMS-DOS環境で開発した。このシステムでは、個々のユーザ端末にVILLA専用の管理・通信ソフトを組み込む必要があるため、遠隔地からのユーザの参加はあまり容易ではなかった。そこで、Java言語及びHORB言語を用いて、WWWブラウザからアクセス可能な一般的なホームページとして発展させた遠隔型仮想研究室VILLAシステムを開発した。これにより特殊なソフトを組み込まないでも、双方向のインタラクションで遠隔地からのVILLAへの参加が容易に可能となった。既に開発し運用中のMS-DOS版VILLAとの共存・整合性も配慮した。本報告では、このシステムの構成、特徴、実現方法及び運用実験について報告する。