著者
西山 哲 大西 有三 矢野 隆夫 高橋 学 吉村 公孝 安藤 賢一
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集C(地圏工学) (ISSN:21856516)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.288-298, 2011 (Released:2011-06-20)
参考文献数
32
被引用文献数
1 1

弾性波の伝播速度および減衰の周波数依存性を利用して,地盤の透水特性あるいは間隙流体の特性を調査する手法が検討されている.Biot理論によって分散現象は説明できるが,地盤条件によって観測される分散現象がどの程度相違するのか,あるいは地盤の透水特性がどの程度分散現象に反映されるのかが明確にされていないという問題がある.本研究では岩石供試体を用いた室内実験の結果に基づき,堆積岩と花崗岩で観測される縦波の分散現象の違いとBiot理論の適用性を考察し,さらに分散現象から透水特性を推定することの可能性を検討することにより,分散現象を利用して地盤の透水特性を計測する手法の妥当性を,Squirt flowという局所的な間隙流体の挙動を考慮するBISQ理論の適用性と共に示した.
著者
佐藤 昌也 安藤 賢
出版者
日本物理教育学会東北支部
雑誌
東北物理教育 (ISSN:13441647)
巻号頁・発行日
no.27, pp.11-14, 2017

「電子の比電荷測定器 EM-30N(島津理化)」のヘルムホルツコイルと方位磁針を用いて地磁気の水平成分の測定を試みた(コンパス法と呼ぶ)。次に,別法(ΔI 法と呼ぶ)として同 EM-30N で,加速電圧および電子軌道の半径を一定にして,コイルの中心軸が南北方向の両方向でコイル電流を測定し,その差から地磁気の水平成分を測定した。コンパス法では 1~2 %,ΔI 法では 4~6 % の精度で地磁気を測定することが可能と分かった。