著者
藤田 公生 松島 常 仲野 正博 金子 正志 宗像 昭夫
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.85, no.5, pp.802-805, 1994-05-20
被引用文献数
2 1

1990年7月から1992年12月までの30ヵ月間に経尿道操作を行った1,249例について、操作後の尿路感染の発生率を検討した。全体としての発生率は21例、1.7%であった。3日間の経ロ予防投与は対照群の16/459(3.5%)と比較して5/790(0.6%)と、有意に(p=0.0004)発生率を低下させていた。経尿道的操作の内容では、尿道ブジー拡張法や逆行性尿道造影による危険度は低く、重要なのは男性に対する膀胱鏡検査であり、予防投与を行った女性125例には感染症は発生しなかったが、男性では予防内服にもかかわらず347例中5例(1.4%)に発生した。高齢者に感染の発生率が高かった。予防投与にもかかわらず起きた感染症の起炎菌として、P.aeruginosaが重要な役割を占めていた。