著者
藤縄 英佑 泉 雅彦 鳴海 拓志 宝珠山 治 谷川 智洋 廣瀬 通孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.114, pp.53-58, 2014-06-24

社会で普及している行動誘導システムは提示された言語や記号を人が解釈することを必要とし,そもそも気付かれない,意志の押し付けになるという問題をはらんでいる.本研究では,音が人の快・不快情動に大きく影響を与えることに着目し,快感情を生起する音場を提示することで,人を無意識的に誘導するシステムの構築を目指す.まず空間中の特定範囲のみに音場を提示するシステムを構築し,その局所提示性能を評価した.次にこのシステムを用い,音により空間を快い空間と不快な空間とに分け,人の滞在位置を無意識的に誘導できるかどうか検証した.