- 著者
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中村 圭爾
陳 力
佐川 英治
小尾 孝夫
永田 拓治
室山 留美子
王 小蒙
胡 阿祥
魏 斌
高 大倫
毛 陽光
- 出版者
- 相愛大学
- 雑誌
- 基盤研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2012-04-01
魏晋南北朝時代、長安、洛陽、建康等の主要な首都の周辺地域では、「都城圏」社会と呼ぶことが可能な、独特の社会が出現した。この地域では、首都の政治体制を機能させ、大量の人口を維持するため、各地と首都を連絡する交通網が整備され、生産と流通が発展した。また、首都の先進的な意識、文化や好尚が伝わり、他の地域とは異なる独特の地域性が生まれた。この「都城圏」社会の存在は、魏晋南北朝時代の都市が歴史上に果たした役割を考える上で、非常に重要な意味を持っている。