著者
繪内 利啓 宮前 義和 森 俊博 光村 拓也 出石 良美
出版者
香川大学
雑誌
香川大学教育実践総合研究 (ISSN:1345708X)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.71-85, 2003-09

我々は学習障害や注意欠陥/多動性障害をもつ児童への教育的支援を目的として,過去4年間研究プロジェクトに取り組んできた。本プロジェクトでは学部学生を需要のある教育現場に派遣し,我々が巡回相談という形で,後方支援するという体制をとっていたが,2年目の需要が拡大し過ぎたため,3-4年目には屋島小学校での放課後オープン教室に学部学生が参加協力し,必要に応じて我々が個別相談を行うという方式で研究プロジェクトを継続した。特にオープン教室への学生参加については,新しい試みであり,2年間にわたって保護者等にアンケート調査を行い,その結果を併せて報告した。
著者
中尾 亜紀 戸田 有一 宮前 義和
出版者
香川大学
雑誌
香川大学教育実践総合研究 (ISSN:1345708X)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.169-179, 2008

本研究では,学校におけるピア・サポートを体系的に理解するための試みとして,調査を行った。調査結果を検討したところ,実施規模,実践の特徴,トレーニングと支援活動の有無という次元による分類が,体系的な理解に有用であろうと思われた。実践を分類したところ,「全校規模で,特定の子どもたちへのトレーニングと支援活動を行った」例と,「学年や学級の子どもたち全員へのトレーニングと支援活動を行った」例が多かった。
著者
表 三貴 繪内 利啓 宮前 義和
出版者
香川大学
雑誌
香川大学教育実践総合研究 (ISSN:1345708X)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.123-132, 2008

本研究では,「学校生活の質」という概念を提唱し,学校生活の質チェックリスト(小学生版)を作成することを目的とした。研究Iでは,学校生活の質チェックリストの項目を収集,選定して,信頼性の検討を行った。研究IIでは,臨床的妥当性を検討した結果,学校生活の質チェックリストの一部において,支援を必要とする子どもを弁別できることが示された。最後に学校生活の質チェックリストの活用について考察を行った。