著者
小川 雄太 宮本 行庸
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.252-259, 2022-05-28 (Released:2022-07-01)
参考文献数
17

本研究では全盲の視覚障害者がテレビゲームを楽しむための必要な支援について,スーパーファミコンを用いた実践を通して明らかにした.3つのソフトについて具体的に検討したところ,構成や付加されている音声情報によっては支援がほとんど無くとも,全盲の視覚障害者がプレーできることが分かった.また,晴眼者からの必要最小限の支援によって全盲の視覚障害者と晴眼者が共に楽しめる可能性を見出すことができた.
著者
小川 雄太 宮本 行庸
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.416-419, 2022-12-18 (Released:2023-01-27)
参考文献数
8

本稿においては共生社会の実現に資するため,全盲の視覚障害者とテレビゲームを楽しむ際に晴眼者に求められる認識について,スーパーファミコンを使った実践を通して考察を行う.盲学校に所属する教員の晴眼者であっても全盲の視覚障害者とテレビゲームの繋がりをほとんど認識していなかったが,全盲の視覚障害者とテレビゲームで遊ぶ体験がその認識を大きく変化させた.また,全盲の視覚障害者が格闘ジャンルのスーパーストリートファイターⅡ ザニューチャレンジャーズに対応できていたことを踏まえて,激しいゲーム展開が予想される他のジャンルもプレーできるという期待を持つに至った.したがって,全盲の視覚障害者とテレビゲームを楽しむため,晴眼者には全盲の視覚障害者もテレビゲームができるという先入観のない認識が必要である.
著者
宮本 行庸 児玉 真悟 ヴィアネイ ブナバンディ 松永 龍児
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.194-199, 2015-05-23 (Released:2015-07-11)
参考文献数
4

本稿では,開発途上国における災害をモバイル機器によって通知するシステムについて述べる.多くの途上国では,ライフラインが整っていない場合でも,携帯電話のみは使用できるという状況が存在する.この情報ネットワークを用いて登録会員にショートメッセージを送信し,洪水等の事前に検知が可能な災害を通知するシステムを開発した.途上国の限られたインフラや資源の中で市民を救済するための仕組みとして,実用化を目指す.
著者
宮本 行庸 渡邉 俊介 橋本 卓也 森 洸介
出版者
明石工業高等専門学校
雑誌
明石工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:02861917)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.9-13, 2007-12

Image processing is one of the most complex methods around data processing using computers. Many researchers have been developing the systems for solving image processing problems, but it is difficult for them to make features for characterizing images. One example of these problems is an image detection problem, which involves detecting the physical location and direction of one piece which respect to the original full image. In this paper, we propose an example of adapting image processing methods for image detection problems provided by the 16th Programming Contest for All-Japan Colleges of Technology. We have taken part in this contest and will show the results of the contest in this paper.
著者
西岡 忍 宮本 行庸
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.189-194, 2017-05-27 (Released:2017-07-21)
参考文献数
3

本稿では,ユーザのお気に入りの所有物をインターネット上に公開し,他者との連携を図るソーシャルネットワーキングサービス(SNS)について述べる.現在,多くのSNSが利用されているが,ユーザの所有物に特化した例は存在していない.本サービスでは「モノ」に焦点を当てて同様の嗜好を持つユーザ同士を連携させ,新たなビジネスモデルとしての付加価値を見出す.本サービスを公開し,実際に活用された事例について述べる.