著者
宮添 輝美
出版者
国際基督教大学
雑誌
国際基督教大学学報. I-A 教育研究 = Educational Studies (ISSN:04523318)
巻号頁・発行日
no.60, pp.1-17, 2018-03-31

本稿は,語学に特化したMOOC(略称LMOOC:massive open and online courses designed specifically for language learning)を英語カリキュラムに導入するための予備調査の結果を報告する。アンケート調査は2017 年7 月に東京を所在地とする大学の単一学部で行い,有効回答数70 を得た。対象サンプルは情報通信技術(ICT)のスキルが高い学習者グループである点に特徴をもつ。データ分析の結果, 1 )オープンな教育資源(OER)に関する知識と利用は浸透しているが,MOOCとLMOOCに関する知識・利用は開発途上にあること,また, 2 )学生のデジタル学習に対する期待が,従来の学習方法のイメージや経験により狭まっている可能性を認めた。付随して,本研究ではアンケート調査の質問法にスライダーを採用し,その機能性も検証しているが,3 )スライダーには妥当性ある統計処理の可能性が示唆された。結びに,LMOOCを用いた英語コースの設計に向けて,今後に期待される研究課題と実践研究を考える。
著者
青木 久美子 ブレイ エリック キムラ バート リム ロン ユー キムラ メアリ 石橋 嘉一 宮添 輝美 モルナー パル
出版者
独立行政法人メディア教育開発センター
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

この研究においては、最近インターネット上で無料で使用可能となっている様々なコミュニケーションツールを用いて、国境を隔てて繋ぐクラスベースの遠隔教育に焦点をおいて、実際にそういったツールを活用して実験授業を行うことにより、課題等の認識、及び、解決策を見出すといったアクションリサーチ研究方法により、その可能性を追求した。また、授業方式として、従来の講義中心の授業ではなく、学生に主体性を持たせるプロジェクト型授業による遠隔教育の学習デザインを探求した。