著者
富樫 雅文
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第39回, no.データ処理, pp.810-811, 1989-10-16

JISで定める仮名文字は63字ある。これに対して文字キーの数は標準鍵盤では48鍵であり、さらに円滑な触指打鍵(touch typing)を考慮すれば、使用するキーは3段30鍵程度であることが要求される。このため、シフト機構を導入するか、または、ローマ字などによるマルチストローク化が考えられてきた。シフト方式とした場合、シフトキーの使用頻度は少なくとも16%程度となる。従来のシフト方式ではこのシフト操作を最も弱い指である小指や他の指と運動方向の異なる親指に割り当てている。本研究では、シフト操作の重要性に鑑み、これを中指に割り当て、鍵盤中央部の文字キーを前置型のシフトーとして使用する新しい文字配列を求める。新しい配列は標準鍵盤の使用を前提とし、使用するキーは3段32キーまたは33キーとする。
著者
富樫 雅文
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.30, no.7, pp.839-848, 1989-07-15

新しい和文入力方式として超多段シフト方式を提案する.従来の各種入力方式の長所を継承するために 多段シフト方式からキーヘの漢字の多重配置を コード入力方式から漢字のコード化を また 仮名漢字変換からは 入力のてがかりとしての読みの利用を各々取り入れた.入力には標準鍵盤を使用し あらかじめ 各キーに漢字を多重配置しておく.漢字の入力には まず 読みを入力して鍵盤を仮想的にシフトし 漢字の配置されたキーを次に打鍵して漢字を一意に指定する.これは シフト段数が2 943段に及ぶ超多段シフトである.パーソナルコンピュータ上で 本方式による和文入力システムを実現した.本方式のための漢字配列の決定と 操作性向上のための若干の工夫および使用方法について説明する.また 本方式による和文入力速度を 学習を伴う打鍵モデルに基づいて予測し 200時間の訓練後で毎分137字という結果を得た.超多段シフト方式は 初心者には仮想鍵盤の表示と目視打鍵による対話型のインタフェースを また 熟練者には可変長コードの触指打鍵入力による一方的インタフェースを提供する.
著者
富樫 雅文
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.810-811, 1989-10-16

JISで定める仮名文字は63字ある。これに対して文字キーの数は標準鍵盤では48鍵であり、さらに円滑な触指打鍵(touch typing)を考慮すれば、使用するキーは3段30鍵程度であることが要求される。このため、シフト機構を導入するか、または、ローマ字などによるマルチストローク化が考えられてきた。シフト方式とした場合、シフトキーの使用頻度は少なくとも16%程度となる。従来のシフト方式ではこのシフト操作を最も弱い指である小指や他の指と運動方向の異なる親指に割り当てている。本研究では、シフト操作の重要性に鑑み、これを中指に割り当て、鍵盤中央部の文字キーを前置型のシフトーとして使用する新しい文字配列を求める。新しい配列は標準鍵盤の使用を前提とし、使用するキーは3段32キーまたは33キーとする。
著者
富樫 雅文
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.30, no.7, pp.839-848, 1989-07-15
被引用文献数
1

新しい和文入力方式として超多段シフト方式を提案する.従来の各種入力方式の長所を継承するために 多段シフト方式からキーヘの漢字の多重配置を コード入力方式から漢字のコード化を また 仮名漢字変換からは 入力のてがかりとしての読みの利用を各々取り入れた.入力には標準鍵盤を使用し あらかじめ 各キーに漢字を多重配置しておく.漢字の入力には まず 読みを入力して鍵盤を仮想的にシフトし 漢字の配置されたキーを次に打鍵して漢字を一意に指定する.これは シフト段数が2 943段に及ぶ超多段シフトである.パーソナルコンピュータ上で 本方式による和文入力システムを実現した.本方式のための漢字配列の決定と 操作性向上のための若干の工夫および使用方法について説明する.また 本方式による和文入力速度を 学習を伴う打鍵モデルに基づいて予測し 200時間の訓練後で毎分137字という結果を得た.超多段シフト方式は 初心者には仮想鍵盤の表示と目視打鍵による対話型のインタフェースを また 熟練者には可変長コードの触指打鍵入力による一方的インタフェースを提供する.