著者
鳥山 朋二 小倉 武
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.35-36, 1992-09-28

ユーザーから設計者に要求を伝えるために設計仕様(設計要項)が作成される。設計仕様を受けとった設計者は内容を理解し、要求された条件を満たすシステムを作成しようとする。ユーザから受けとった設計仕様の内容を理解する段階で、設計者は何らかの形でユーザが要求しているシステムのモデル化を行う。このモデル化によりユーザ要求に内在する矛盾点やあいまいな点、不完全な点の指摘や、構成方法に関する提案等を行なうことが可能となり、これらをユーザに問い合わせ、その内容を設計仕様に反映することを繰り返して設計仕様は改版され、最終仕様へと完成度を高めてゆく。しかし、ここで作成するモデルはユーザの要求を設計者の立場から理解したものとなるため、ユーザーの要求がすべて反映されているという保証はない。従って、このモデルがユーザの要求する機能を満たしているか否かは、ユーザと設計が何らかの方法で確認する必要がある。この確認を十分に行なわないままシステムを作成し、作成後にユーザ要求との不一致が検出されたのでは手戻りが非常に大きくなるため、これらの問題はできるだけ設計の初期段階で解決するべきである。本稿では上記問題を解決するための手段として静的な検証を重視したユーザ要求のモデル化手法について検討し、既設計のLSIに適用した結果について述べる。
著者
小倉 武紘 大原 剛三 馬場口 登
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.27, no.8, pp.75-80, 2003-02-03
被引用文献数
1

近年,ユーザの映像アクセスを支援するサービスの必要性が高まっており,それを実現する上で,さらに個人の趣味・嗜好を考慮に入れることが強く求められている.そこで,本稿では,メタデータを付与された映像メディアに対し,検索などのサービスを実現し,さらにユーザの視聴行動から自動的に趣味・嗜好を獲得するシステムを提案する.そして,実験により個人の趣味・嗜好を自動獲得する手法の有用性を検証する.