著者
高橋 靖彦 本谷 聡 堀口 文 小出 奈実 相原 奨之
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.269_2-269_2, 2016

<p> ラート競技は、3種目の演技中に実施される運動の難しさとその出来映えを競い合う採点競技である。大会では、直転、斜転、跳躍の3種目が実施され、主に演技における技の難しさを示す「難度点(difficulty score)」とその演技の出来映えを示す「実施点(execution score)」で最終得点が決定される。それらの採点の基準には国際ラート連盟競技規則(IRV code of points)が適用されるが、体操競技やフィギュアスケートなどの採点競技と同様に、国際審判員の主観的な判断により採点傾向が異なることが報告されている(本谷ら、2011)。そのため、選手は競技規則を理解するだけではなく、近年の国際審判団の採点傾向を把握することが重要と考えられる。本研究では、2016年6月にアメリカ・シンシナティで開催された第12回世界ラート競技選手権大会における、種目別決勝出場選手の演技構成ならびに各採点結果を調査及び分析することによって、今後のトレーニング計画に役立つ実践的な示唆を得ることを目的とした。なお、詳細な演技構成ならびに各採点結果については当日発表する。</p>