著者
小出 慶一
出版者
埼玉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

日本語学習者の発話に現れるフィラーについて発話コーパスを分析し、その結果、一定の出現順序があり、それは概ね、母音の長音形フィラー、指示詞からの派生形フィラー、副詞からの派生フィラー、そして最上級段階に指示詞の一部(「このー」)が現れることを跡付けた。これは、習得の深化に伴って起きる現象であることを述べた。
著者
小出 慶一
出版者
埼玉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

出現頻度の高い日本語のフィラー「あのー」「そのー」「このー」「こう」「まあ」「もう」「なんか」「で」「えーと」「えー」及び母音延引形フィラーについて、話し言葉コーパスを利用して出現実態を調査し、それぞれのフィラーが談話行動においてどのような役割を果たしているかを記述した。また、フィラーには、指示詞、副詞などから派生したものと、フィラー専用のものがあるが、それぞれに異なる役割を持つことも明らかにした。