著者
篠崎 広和 工藤 芳彰 古屋 繁 竹末 俊昭 小出 昌二 菊池 司 永見 豊 小幡 真也
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.53, pp.199-199, 2006

本提案は今年で3回目となる拓殖大学工学部工業デザイン学科と株式会社バッファロー社との産学協同プロジェクトの一部であり、PC周辺機器を対象に新しいユーザ層のための商品展開のあり方やブランド展開について提案したものである。ここでは、バッファロー製品の特徴や強みを生かしつつ新しいブランドアイデンティティを確立するため、コーポレートカラーである赤を基調にデータをつなぐ・ためる=赤モノとし、ターゲット別に3つのブランドを展開した。_丸1_私立小学校に通う子供をターゲットにしたBUFFALO KIDS。_丸2_モテ服世代と呼ばれる20代OLをターゲットにしたBUFFA LOVE。_丸3_エグゼクティブシルバーと呼ばれるおしゃれなおじさんをターゲットにしたBUFFALO SOLIDである。各ブランドにはテイストやイメージをより伝えやすくするため、ゲーム・思い出・チェスといったユーザと関わりがあるもので形成された世界観を設定した。販売場所も従来の量販店ではなく、それぞれのユーザが好むショップで販売することで、PC周辺機器に対する興味の拡大を目指した。
著者
安部 容輔 小出 昌二
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.86, 2006 (Released:2006-08-10)

印刷技術が開発されてから今日まで、印刷物は幅広く生活の中に取り入れられてきた。複製という目的からみても、印刷は「指示されたものをいかに再現するか」が最優先される行為であり、よって印刷時に起こるミスはタブーと捉えられる。本研究では、このタブーとされる印刷ミスも観点を変えれば様々な表現要素がそこには隠されていることに着目し、表現方法としての可能を探ったものである。 はじめに印刷方法と印刷プロセスによるミスの種類とその発生原因等を調査し、その関係を体系化した。次にグラフィックソフト上や実際にインキを用いての再現を試みた後、偶発的な表現効果をコントロールし表現の可能性を検証した。応用例、およびポスター数点を制作することにより、偶発的な印刷ミスを用いた新しい表現提案ができた。