著者
小吹 健太郎 守屋 宣孝 上田 博唯
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.35, pp.21-26, 2010-05-07
被引用文献数
4

本稿では対話ロボットの目を逸らす仕草が、対話者に与える印象についての実験結果について述べる。本研究の目的は、人が対話ロボットに感じる不安感をなくす事である。実験は目を逸らす方向と目を逸らす時間の2種類のパラメータを選び、それぞれを変化させて印象評価を行った。その方法と結果を示す。不安感を最も低減できるのは下に0.2秒目を逸らす場合であるという結果となることなどが明らかとなった。
著者
小吹 健太郎 上田 博唯
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.8, pp.1-6, 2012-01-12

対話ロボットの振り向き停止方向を変化させ,ユーザが 「視線を感知する度合い」 と 「視線方向の正確さの度合い」 の評価実験を行い,明示的な目が付いていないロボットであっても,目が付いているロボットと同様に視線を感じること,視線のずれの許容限界値は 10°であること,水平方向の回転不足については甘くなる 「流し目効果」 があることを明らかにした.そこから得られた知見に基づいて,ユーザの視線を感知したときにロボットが振り向いて視線をあわせるシステムを開発し,対話ロボットへの話しかけやすさの向上の検証実験を行った結果について報告する.We conducted a experiment in which a conversational robot turns toward a subject. The subject evaluated "the degree of a gaze" and "the correctness of the gaze". The gaze of the robot without eyes clearly showed that it is felt the same as a robot with eyes, and that 10-degree error is permitted. Moreover, we discovered that the horizontal shortage of rotation, gave "sink eye effect". Based on the knowledge acquired from the experiment, we developed the system with which a robot turns and makes eye contact when a user's gaze had been perceived. This paper reports the result of the experiment which verifies whether a user speaking to a conversational robot easily by this system.
著者
小吹 健太郎 辻 剛正 上田 博唯
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.457, pp.31-36, 2011-02-28
被引用文献数
1

本稿では,複数の対話ロボットが配置されたスマートホームにおける,対話ロボットとユーザのより良いインタラクションのためのロボット視線制御方式を提案する.また,本方式の例として試作した,玄関に配置した対話ロボットが来客の対応を行う,「来客対応サービス」についても説明する.本方式は不可視マーカによるユーザ位置姿勢推定システムによって得られる情報とロボットに内蔵されたカメラによる顔認識結果を組み合わせたことによって,タスク実行に最も適切なロボットを選択することができ,更には,確実でスムーズな視線制御を実現することができた.