著者
突沖 満則 松三 昌樹 水川 俊一 阿部 晋也 板野 義太郎 小坂 二度見
出版者
THE JAPAN SOCIETY FOR CLINICAL ANESTHESIA
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.263-269, 1984-07-15 (Released:2008-12-11)
参考文献数
27

血清亜鉛は, 熱傷, 心筋梗塞, 手術侵襲および急性感染症などにより減少することが報告されている. 今回われわれは, 吸入麻酔下に予定手術を行なった24例について, 術後7日目までの血清亜鉛を測定したので報告する.大手術群16例の平均血清亜鉛は, 術前101±15.5μg/100mlであったものが, 術後2時間で57±10.6μg/100mlと最低となり, その後漸増し, 術後3日目には94±24.6μg/100mlと術前のレベルに回復した.一方, 小手術群8例の平均血清亜鉛は, 術前104±22.8μg/100mlから, 術後1日目に78±18.0μg/100mlと最低となり, 以後漸増し, 術後3日目には84±16.7μg/100mlと術前のレベルに回復した.術後1時間および2時間の血清亜鉛を大手術群と小手術群で比較すると、大手術群で有意に低値を示した.このように, 血清亜鉛減少の開始時期と程度は手術侵襲の大きさに相関していると考えられるが, 血清亜鉛が術前のレベルに回復するまでの期間は, 大手術群と小手術群で有意差はなかった.
著者
本田 泰弘 井上 博雅 義田 博 藤原 秀雄 古谷 生 小坂 二度見 杉原 正晟
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.57-61, 1985-06-01 (Released:2011-05-30)
参考文献数
7

最近3年間の鍼灸学校卒業者の進路と実態についてアンケートを行なった。回収数288で, 回収率は28.8%であった。結果, 鍼灸学校卒業者の進路は, 鍼灸院開業41%, 鍼灸院関係勤務27%, 病院関係勤務25%であった。現在開業している者と将来開業を希望している者とを合わせると, 76%であり, 卒業生の多くは開業を目的としており治療費, 患者数, 年収などについてはそれぞれの進路により差があることが判明した。