- 著者
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小坂 展慶
落谷 孝広
- 出版者
- 日本DDS学会
- 雑誌
- Drug Delivery System (ISSN:09135006)
- 巻号頁・発行日
- vol.29, no.2, pp.125-133, 2014-03-25 (Released:2014-06-25)
- 参考文献数
- 23
がん細胞とその周辺細胞の密接な関係は、これまでサイトカインやケモカインなどで説明されてきた。しかし、その複雑な関係は複数種類の分子では説明がつかず、新たな相互関係が探索されてきた。最近、エクソソームと呼ばれる100nmの細胞外小胞顆粒の存在が再注目され、特に、がん細胞における役割が近年急速に解明されている。本稿では、がん細胞がどのようにしてエクソソームを悪用しているのかを述べるとともに、エクソソームを標的とした治療と診断の展望に関して述べる。