著者
勝亦 徹 相沢 宏明 柿沼 靖幸 又重 英一 小室 修二 森川 滝太郎
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第48回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.25, 2005 (Released:2006-01-01)

蛍光を利用した計測は、試料を破壊することなく評価できる優れた方法である。ここでは、蛍光を使った穀物・でんぷん製品の非破壊検査の可能性について報告する。紫外線(波長365nm)の照射によって、穀物や、でんぷん製品から波長460nm付近にピークを持つ強い蛍光が観察できた。落花生、大麦、精米、もち米、粟、精製でんぷん、小麦粉や、他の多くの穀物、でんぷん製品から紫外線光源、CCDカメラとフィルターを用いて蛍光画像を撮影した。さらに得られた蛍光画像を画像処理することにより、穀物やでんぷん製品の均質性、異物の混入、多品種間のブレンドの状態などの非破壊検査に応用できることがわかった。蛍光スペクトルは、穀物の種類・産地などによって変化しており、蛍光を使って穀物やでんぷん製品の品質検査が可能である。
著者
小室 修 粕谷 英樹
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.47, no.12, pp.928-934, 1991
被引用文献数
20

本論文では、基本周期のゆらぎと振幅のゆらぎを独立に制御できる新しい分析合成システムを用いて、正常音声の場合について、基本周期ゆらぎのどのような性質が音声の声質に寄与しているかを調べた。聴取実験により、定常母音においては、基本周期ゆらぎのトレンド成分(遅い成分)が原音声の品質を保持するために特に重要であることが分かった。そこで、トレンド成分の特徴を簡単に制御できる基本周期ゆらぎの生成モデルを提案した。聴取実験により、提案したモデルによるゆらぎの方が正規性白色雑音のゆらぎよりも、原音声の品質を保存する上で優れていることが分かった。また、基本周期が大きく変化する非定常母音では、基本周期の変化の概形を保存するだけで原音声の品質を保存することが分かった。