著者
長田 賢一 渡邊 高志 田口 篤 小川 百合子 芳賀 俊明 中野 三穂 藤原 圭亮 柳田 拓洋 貴家 康男
出版者
一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
雑誌
臨床リウマチ (ISSN:09148760)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.12-19, 2012-03-30 (Released:2015-12-30)
参考文献数
23

線維筋痛症は,1990年にアメリカリウマチ学会が診断基準を用いて診断していたが,2010年に米国リウマチ学会が診断呼び基準(2010)が提案され診断の仕方も変化しつつある.さらに,近年新たに疼痛に効果がある薬剤が臨床現場で使用が可能な状況になった.そこで現在まで行われたいた治療と新たな治療を含めてメンタルケアについてまとめて,現時点での線維筋痛症の治療戦略を再度考察検討した. 三環系抗うつ薬,SNRI,SSRIの効果を比較したメタ解析の結果は,三環系抗うつ薬が,疼痛,倦怠感,睡眠障害に対して最も有効であり,次に,SNRIが有効であったが,SSRIは統計的にはすべての項目で有意な差を認められなかった. プレガバリン,ガバペンチンも線維筋痛症の疼痛緩和に有効である.特に,プレガバリンはガバペンチンより副作用は少ないが,主な有害事象はめまい,眠気,浮腫,体重増加であった. プレガバリン,ガバペンチンと抗うつ薬との併用療法についての有効性については,まだ結論はでていないが,三環系抗うつ薬あるいはSNRIのミルナシプランの併用が有効である可能性が報告されている.
著者
小川 百合子 大谷 敏嘉 児玉 公二 富岡 光枝 内潟 安子 平田 幸正
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.61, no.9, pp.928-928, 1991-09-25

第2回スポーツ健康医学懇談会 平成3年3月2日 東京女子医科大学臨床講堂2