著者
好井 健太朗 小林 進太郎 五十嵐 学 今内 覚
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

ダニ媒介性脳炎、狂犬病など神経向性の人獣共通感染症ウイルスは、脳に侵入・増殖することで重篤な神経症状を引き起こし、致死率も高い。しかし血液脳関門:BBBの存在のため、抗ウイルス分子をウイルスの増殖する脳に到達させる手法が無く、治療法が未開発であった。近年の研究により、これらのウイルスの外殻蛋白は、BBBを透過する機能を持つ事が明らかになっている。そこで本研究では、このBBB透過機構に着目し、抗ウイルス分子技術と融合させることで、BBBを透過して脳内に対象分子を輸送可能な新規薬物輸送システム (DDS) の開発、及びその応用を図る。
著者
小林 進太郎
出版者
北海道大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2012-08-31

オートファジーは細胞内タンパク質分解系の一つで、変性タンパク質の排除や感染微生物の排除等、様々な役割を持つ。ウエストナイル脳脊髄炎発症の原因の一つであることが予想されるウエストナイルウイルス感染によるオートファジーの抑制は、ウエストナイルウイルスの非構造タンパク質であるNS2B/3によって惹起されることが示唆された。また、オートファジーはウエストナイルウイルスのウイルスゲノム複製及び遺伝子発現過程を抑制し、ウイルス増殖を顕著に抑制することが明らかになった。