著者
小柳 敏郎
出版者
帯広畜産大学
雑誌
帯広畜産大学学術研究報告. 第I部 (ISSN:0470925X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.217-222, 1983-11-30

1981年1月23日北海道日高支庁西部でマグニチュード7.1の地震が発生した。帯広における震度はIVであった。この地震後に詳細な震度調査を目的としたアンケートを帯広市内の住民に配布し,約1,100枚の回答を得た。アンケートの内容は,地震時に居た場所とその揺れ方などの項目から構成されている。解析の結果,帯広の震度は3.86であった。また,市街地の震度分布図が作成され,この地震に対する震度の地域的な特徴がわかった。1973年の「根室半島沖地震」に対する同様の調査の結果と比較したところ,両者の間には共通した特徴をもつ地域があることがわかった。