著者
小田 眞幸
雑誌
論叢 玉川大学文学部紀要 (ISSN:02868903)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.53, pp.89-100, 2013-03-31

本稿では学習者の外国語学習観の形成において,社会における外国語学習についての共通知識がどのような要因が影響を与えるのかという点について論じる。まず基本概念である「パブリックディスコース」「外国語学習観」の定義を確認した後,ニューマン他(1992)の「共通知識」(Common Knowledge)の概念を日本にける英語教育のディスコースに当てはめながら論じた後,筆者が大学生を対象に行ったパイロットスターディーの中のアンケート調査の結果をもとに被験者の「共通知識」の概要を示しながら学習者の外国語学習観形成との関係を論じ,外国語学習を成功させるために必要で十分な情報へのアクセスの重要性について言及する。
著者
小田 眞幸
出版者
玉川大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究では報道資料や新聞記事、専門家の発言、一般市民へのネットへの投稿、さらに広告等の映像資料について批判的ディスコース(言説)分析を行った。分析の結果, 外国語(英語)教育に関する「パブリック・ディスコース」が一般の共通知識となり、個々の学習者の外国語学習観に影響を与えて行く過程において一定の規則性があることがわかった。これをもとに外国語教育政策が施行される際におこる諸問題を抽出し、学習者に対処法を提案する