- 著者
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尾崎 正弦
足達 義則
石井 直宏
小谷津 孝明
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
- 巻号頁・発行日
- vol.79, no.9, pp.1554-1561, 1996-09-25
- 被引用文献数
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4
小学校教育における手書き文字学習能力の向上や中・高・大学生の"まんが文字"などの癖字の修正を目指したCAIシステムを提案する.書字能力に合わせて初級,中級および上級の3段階を設け,書家により書かれた標準文字から類似度関数(メンバシップ関数)を作成し,それぞれの階級について評価した.また,初級段階では,"なぞり"と"視写"学習を採用した.昇級は最終3回の総合的な類似度からファジー推論を用いて自動的に決定した.更に,中級および上級段階では各文字のストロークごとにストローク評価関数を設定し,学習者に対して細かな指導ができるようにした.一般的に文字のバランスは個々のストロークのみで画一的に決定するものではなく,文字全体の視覚的バランスが大変重要である.個々のストローク評価関数は,そのような感性的要因を考慮して決定した.このシステムで,「あ」,「い」,「う」,「え」,「お」の5文字について実験を行った結果,学習効率の向上が見られたので報告する.