著者
松山 智恵子 中島 豊四郎 石井 直宏
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.124, no.12, pp.2482-2488, 2004 (Released:2005-03-01)
参考文献数
25
被引用文献数
2 2

In general, mathematical subjects are used for programming education in universities. In this case, many students lose the interest in the programming because the students have the preconception that is difficult to program by using the mathematical expressions. Especially beginners of the programming are a tendency to lose the interest. Therefore it is pointed out to use the subjects which do not need mathematical knowledge as much as possible. In this paper the authors have tried to make animation that are generated by programs instead of the mathematical subjects in a beginners’ programming class using C language used in a wide-ranging field. The authors discuss about improvements of the interest of students for programming by the try that is to make animation by programs in a programming class and refer to its effects.
著者
冨田 一郎 石井 直宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス
巻号頁・発行日
vol.95, no.475, pp.17-24, 1996-01-24

強く型付けされたオブジェクト指向プログラミング言語では,バイナリ・メソッドが存在すると,様々な問題を起きる.特に,バイナリ・メソッドが継承される場合や,それをオーバーロードする場合には,サブクラスとサブタイプとが一致しないという,直観に矛盾する状況が生じる.そこで我々は,このバイナリ・メソッドの型に関する問題を回避するための方法として,「メソッドの追加」という機構を提案する.本稿では,この機構の形式的な定義を試みる.
著者
磯本 征雄 野崎 浩成 吉根 勝美 長谷川 聖美 石井 直宏
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.54-64, 1996-08-15
被引用文献数
12

本論文では, 感性情報を伴う情報検索に印象語のキーワードが有用であることに注目して, シソーラス中での印象語の類義語関係の強さを定量的に決める手法を議論する。一般に, 美術作品の批評や鑑賞は情緒的・主観的・感覚的であり, この領域の情報検索では, キーワードとして印象語が多用される。ところが, 印象語には複雑で曖昧な多数の類義語があり, 情報検索にはファジィ・シソーラスによる統制が不可欠である。本論文では, 印象語を一群の刺激事象が持つ属性のファジィ集合とみなし, 曖昧な類義語関係をメンバーシップ関数や類義語係数として実験的に定量化する手法を提案する。この手法の特徴は, 複数被験者に一連の刺激事象を提示して印象語に関連した反応データを収集し, これらの解析を通して印象語のファジィ類義語関係を算出することにある。この結果は, 感性情報検索の印象語シソーラスとして, ファジィ・データベースの機能に組み入れて活用できる。
著者
尾崎 正弦 足達 義則 石井 直宏 小谷津 孝明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.79, no.9, pp.1554-1561, 1996-09-25
被引用文献数
4

小学校教育における手書き文字学習能力の向上や中・高・大学生の"まんが文字"などの癖字の修正を目指したCAIシステムを提案する.書字能力に合わせて初級,中級および上級の3段階を設け,書家により書かれた標準文字から類似度関数(メンバシップ関数)を作成し,それぞれの階級について評価した.また,初級段階では,"なぞり"と"視写"学習を採用した.昇級は最終3回の総合的な類似度からファジー推論を用いて自動的に決定した.更に,中級および上級段階では各文字のストロークごとにストローク評価関数を設定し,学習者に対して細かな指導ができるようにした.一般的に文字のバランスは個々のストロークのみで画一的に決定するものではなく,文字全体の視覚的バランスが大変重要である.個々のストローク評価関数は,そのような感性的要因を考慮して決定した.このシステムで,「あ」,「い」,「う」,「え」,「お」の5文字について実験を行った結果,学習効率の向上が見られたので報告する.
著者
高木 秀樹 李 鼎超 石井 直宏
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.1-2, 1997-09-24

命令レベルでの並列実行が可能な計算機アーキテクチャの代表的なものとして, スーパースカラアーキテクチャがある。スーパースカラプロセッサでは, 機能ユニットで生成された変数の値は, 一旦リオーダバッファに入れられる。そして, リオーダバッファからリタイアした後でレジスタに書き込まれる。そのため, リオーダバッファのエントリのサイズよりも生存区間か短い変数は, リオーダバッファ内でその生存区間を終え, レジスタからは読み出されない。これらの変数をレジスタファイルに書き込むことは, 無駄な書き込みとなる。本稿では, 限られた資源であるレジスタをより効率良く利用するために, 無駄な書き込みを軽減するための, アーキテクチャサポートの検討を行なう。
著者
高木 秀樹 李 鼎超 石井 直宏
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.76, pp.109-114, 1997-08-20

プログラム中で使用される変数の大部分は、その生存区間がわずか数命令であるという意味で、shortである。スーパースカラプロセッサでは、これらのshortな変数は、リオーダバッファ内で処理される。これらの変数は、レジスタファイルから読み出されないため、レジスタファイルに書き込むのは無駄である。本稿では、このような無駄な書き込みを軽減し、レジスタアクセスを抑制するためのアーキテクチャサポートの検討を行う。A significant number of program variables are short in the sense that their live range are only few instructions. In superscalar processors using the reorder buffr, their live range may occur within the reorder buffer. Because none of value produced by these variable, would be ever obtained from the register file, they do not need to be written back to the register file. In this paper, we present the architecture support to reduce the number of register access.