著者
福與 賢 山口 敦由 亀田 卓 小熊 博 中瀬 博之 高木 直 坪内 和夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.119, pp.95-100, 2006-06-15
被引用文献数
4

RFID (Radio Frequency IDentification)システムにおいて,多数のタグが存在しても短時間で収束可能なID (IDentification)識別方式の提案を行う.従来のFrame Slotted ALOHA方式では,多数のタグが存在する場合,パケットの衝突が頻発し,ID識別を有意な時間内に収束させることが困難である.提案方式は,ID識別をフラグを用いたタグ存在確認処理とID取得処理に分離し,収束時間を短縮した.提案方式をシミュレーションにより評価し,従来方式よりも4倍の時間短縮が可能であることを示した.さらに,ZigBeeモジュールを用いて実測評価を行い,シミュレーションと同等の性能が得られることを示した.
著者
亀田 卓 山口 敦由 福與 賢 中瀬 博之 高木 直 坪内 和夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WBS, ワイドバンドシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.620, pp.31-36, 2006-02-22
被引用文献数
9

多数のタグが存在するRFID (radio frequency identification)やセンサネットワークシステムにおける,高速ID (identification)識別方式の検討を行う.タグ存在確認を行うランダムアクセス試行に1ピットのフラグを用いることで通信に要する情報量を最小化し,ID識別処理の高速化を図った.その結果,従来のISO/IEC (International Organization for Standardization and International Electrotechnical Commission)標準規格のID識別方式に比べ,最大で10倍程度の高速化が可能であることを示した.