著者
加藤 修三 荘司 洋三 原田 博司 安藤 真 池田 秀人 大石 泰之 川崎 研一 高橋 和晃 豊田 一彦 中瀬 博之 丸橋 建一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.555, pp.175-178, 2007-02-28
参考文献数
8
被引用文献数
5

本予稿は現在IEEE802.15.3cで標準化が進んでいるミリ波通信システム(WPAN,最低2Gbps及びオプションとして3Gbps以上の伝送)の開発・標準化状況を述べる.標準化のサブコミッティはシステム要求条件,選択条件,使用モデル,伝播路モデルの最終版を本年1月でおこなわれたロンドン会議でまとめ,コール・フォー・プロポーザ/レ(CFP)及びコール・フォー・インテンション(CFI)を発出した.前者は5月7日,後者は3月1日が締め切りである.現在,PHYシミュレーションに選定された使用モデルはビデオ伝送とキオスク型ファイル転送の2つであり,ともにポイント-ポイント通信である.現在までに議論されているエアーインタフェースはシングル・キャリア及びOFDM方式であり,その選定は7月から始まる予定.
著者
加藤 修三 中瀬 博之 沢田 浩和 佐藤 勝善 原田 博司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.188, pp.217-222, 2008-08-20
被引用文献数
5

本論文は現在IEEEにて進められているミリ波(60GHz)システムの標準化(IEEE802.15.3c)のアップデートするとともに、その超高速性(マルチGbps)を生かしたミリ波システムの新しい応用,Super Digital Home及びSuper Infbrmation Portalを提案する。これらは来るべき"次世代移動通信システム"の核の一つとなるであろう。
著者
大嶋 尚一 森 悟朗 野沢 尭志 タ トゥアン タン 小熊 博 亀田 卓 中瀬 博之 高木 直 坪内 和夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SR, ソフトウェア無線 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.452, pp.89-93, 2008-01-17
被引用文献数
2

我々は、60GHz帯を用いた無線通信方式として、高速化に伴うサンプリング速度・PAPR(Peak to Average Power Ratio)・信号帯域等の増加によるアナログ回路への負担を軽減すべく、マルチキャリアMSK(Minimum Shift Keying)変調方式の提案を行っている。本発表では、提案方式をFPGA(Field Programmable Gate Array)へ実装し、ベースバンド信号の変復調を行った結果、500Mbpsの速度での通信を実現したことを報告する。
著者
小熊 博 山形 文啓 福田 啓一 浅野 安良 山崎 吉晴 亀田 卓 中瀬 博之 高木 直 坪内 和夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WBS, ワイドバンドシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.415, pp.41-46, 2006-12-07
被引用文献数
6

我々は、広域モバイルブロードバンド無線通信システムの一つであるFLASH-OFDM(Fast Low-latency Access with Seamless Hand-off)方式を活用し、宮城県仙台市中心街をフィールドとした実証実験を展開している。単セクタ内で静止状態及び自動車による移動状態における受信電力、SNR及びスループットに関して評価し、自動車による移動状態においても、Down-Linkにおいて、最大2.6Mbpsのスループットが得られた。さらに、基地局から約1kmの範囲で1Mbpsのスループットが得られることがわかった。
著者
小熊 博 福田 啓一 山形 文啓 福與 賢 浅野 安良 山崎 吉晴 亀田 卓 中瀬 博之 高木 直 坪内 和夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.97, pp.7-12, 2007-06-14
被引用文献数
4

我々は、次世代広域モバイルブロードバンド無線通信システムのアクセス方式として非常に注目されているOFDMA(Orthogonal-Frequency-Division-Multiple-Access)方式を実装した方式の一つであるFLASH-OFDMを活用し、仙台市内をフイールドとした実証実験を展開している。本研究では、2GHz帯の電波伝搬特性を中心に評価した。その結果、LOS(Line-Of-Sight)環境であるかNLOS(Non-Line-Of-Sight)環境であるかが伝搬特性に非常に大きな因子であるとともに、測定点の海抜高が非常に重要であることがわかった。さらに、アンテナ地上高が低い基地局においての実測結果では、LOSとNLOSにおける受信電力強度に約20dBの差がみられ、約1dB/10mの損失量であることがわかった。
著者
福與 賢 山口 敦由 亀田 卓 小熊 博 中瀬 博之 高木 直 坪内 和夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.119, pp.95-100, 2006-06-15
被引用文献数
4

RFID (Radio Frequency IDentification)システムにおいて,多数のタグが存在しても短時間で収束可能なID (IDentification)識別方式の提案を行う.従来のFrame Slotted ALOHA方式では,多数のタグが存在する場合,パケットの衝突が頻発し,ID識別を有意な時間内に収束させることが困難である.提案方式は,ID識別をフラグを用いたタグ存在確認処理とID取得処理に分離し,収束時間を短縮した.提案方式をシミュレーションにより評価し,従来方式よりも4倍の時間短縮が可能であることを示した.さらに,ZigBeeモジュールを用いて実測評価を行い,シミュレーションと同等の性能が得られることを示した.
著者
亀田 卓 山口 敦由 福與 賢 中瀬 博之 高木 直 坪内 和夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WBS, ワイドバンドシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.620, pp.31-36, 2006-02-22
被引用文献数
9

多数のタグが存在するRFID (radio frequency identification)やセンサネットワークシステムにおける,高速ID (identification)識別方式の検討を行う.タグ存在確認を行うランダムアクセス試行に1ピットのフラグを用いることで通信に要する情報量を最小化し,ID識別処理の高速化を図った.その結果,従来のISO/IEC (International Organization for Standardization and International Electrotechnical Commission)標準規格のID識別方式に比べ,最大で10倍程度の高速化が可能であることを示した.