著者
冨田 雅乃 内島 豊 岡田 耕市 山口 昇
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.30, no.9, pp.1293-1296, 1984-09

A 38-year-old male was admitted to our emergency ward on Oct. 27, 1982, because of severe pain at his penoscrotum. Upon physical finding on admission, his penis was found to have been completely amputated 2 cm distally near the root with a razor by himself to commit suicide a few days before admission. On the affected part were much coagulated blood mass and slough and moreover there were 50 maggots about 5 mm long swarming and wrigling, but no bleeding yet and little sign of inflammation. After exclusion of these maggots and cleaning the slashed surface, cutaneous urethrostomy was performed. Postoperative course was favorable but we could not prevent the patient from leaping to his death 45 days after the operation. Self-amputation of the penis with subsequent complication of myiasis is a very rare condition. Since the report of self-amputation of the penis by Matsushita in 1937, this case is the 16 th in Japan. In most cases the patients had mental disorder. In this case the patient was schizoid. On the other hand, 133 cases of myiasis were reported in Japan from 1903 to 1983. In the present case the species that caused myiasis was Lucilia ampullacea. A very rare case of self-amputation of the penis with subsequent complication of myiasis is documented with a review of the literature on this subject.
著者
山口 昇一郎 金子 和典 川島 幸子 竹村 陽 増本 憲考 笠正 二郎 舟橋 弘晃 吉岡 耕治
出版者
日本養豚学会
雑誌
日本養豚学会誌 (ISSN:0913882X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.155-160, 2017-12-21 (Released:2018-03-14)
参考文献数
6

我々は,豚凍結精液に用いる精液希釈液にカフェインを添加して人工授精(AI)を行うと子宮内に出現する白血球数を抑制し,子宮内の生存精子数を増加させることで繁殖性が向上することを明らかにしている。この技術を応用して,本研究では,カフェイン添加モデナ液を用いて豚液状精液のAIを行うことで一般農場における暑熱期の繁殖性が向上するかについて検討した。供試精液は,約2年間にわたって月に1回,農場の飼養する種雄豚から採取した。適温期(11〜5月)および暑熱期(6〜10月)における平均異常精子割合は,それぞれ20.4%および38.4%であった。AIは,子宮頸管注入式カテーテルを用いて液状精液100ml(注入精子数として平均43億)のみを注入するControl(適温期n=23,暑熱期n=23),精液注入前に50mlのモデナ液を注入するModena区(適温期n=32,暑熱期n=25),同様に50mlのモデナ液に30mMのカフェインを添加したCaffeine区(適温期n=28,暑熱期n=27)とした。暑熱期におけるControlおよびModena区のAI後の分娩率は,適温期に比べて有意に低下した(P<0.05)。Caffeine区では,暑熱期においても適温期と分娩率に差は認められなかった。以上のことから,暑熱期においてカフェイン添加希釈液をAI時に注入することにより精液性状悪化に伴う分娩率の低下を改善できることが明らかとなった。
著者
笠 正二郎 山口 昇一郎 上田 修二 森 美幸
出版者
福岡県農業総合試験場
巻号頁・発行日
no.30, pp.56-59, 2011 (Released:2012-12-06)

捕獲季節や冷蔵条件が捕獲イノシシの肉質に及ぼす影響について調査した。その結果,秋季に捕獲した個体の脂肪の酸化は早いことが判明した。呈味成分である肉中グルタミン酸含量は冷蔵経過とともに増加する。また,肉中イノシン酸含量はと殺後速やかに冷却して冷蔵すると,4日前後で最大になり,その後,減少することが判明した。このことから,捕獲イノシシはと殺後早期に冷却し,5℃で4日程度冷蔵することで,脂肪の酸化を抑え,食用として,うま味に優れたイノシシ肉を得ることができると考えられた。
著者
笠 正二郎 山口 昇一郎 上田 修二 森 美幸
出版者
福岡県農業総合試験場
雑誌
福岡県農業総合試験場研究報告 (ISSN:13414593)
巻号頁・発行日
no.30, pp.56-59, 2011-03

捕獲季節や冷蔵条件が捕獲イノシシの肉質に及ぼす影響について調査した。その結果,秋季に捕獲した個体の脂肪の酸化は早いことが判明した。呈味成分である肉中グルタミン酸含量は冷蔵経過とともに増加する。また,肉中イノシン酸含量はと殺後速やかに冷却して冷蔵すると,4日前後で最大になり,その後,減少することが判明した。このことから,捕獲イノシシはと殺後早期に冷却し,5℃で4日程度冷蔵することで,脂肪の酸化を抑え,食用として,うま味に優れたイノシシ肉を得ることができると考えられた。
著者
山口 昇 藤本 和義
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衞生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, 1983-06-15
被引用文献数
1