著者
山口 真有美 瀬戸 奈津子 清水 安子
出版者
公益社団法人 日本看護科学学会
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.176-183, 2018
被引用文献数
1

<p><b>目的:</b>初期・二次救急外来で勤務する救急看護認定看護師の入院せず帰宅する患者に対する看護実践を構造化することである.</p><p><b>方法:</b>近畿圏内の救急看護認定看護師12名に半構造化面接を実施し,質的統合法(KJ法)を用いて分析した.</p><p><b>結果:</b>救急看護認定看護師は入院せず帰宅する患者に対し【医師が診察したあとの看護としての観察とアフターフォロー】,【援助を必要としている患者を見捨てない最後の砦となる】,【入院が必要か否かを探りつつ,帰宅後の生活も想像する】,【救急患者の不安や緊張を思いやり共感しながらも入院不要の納得を得る】,【短時間で帰宅後のリスク回避の方法を説明する】,【重症化の危険に備え,多職種との連携をはかる】,【医療・介護スタッフ,地域住民への救急対応教育】を実践していた.</p><p><b>結論:</b>患者の健康回復のみならず患者を元の生活に戻すことに責任を負う救急看護認定看護師の実践が明らかになった.今後は救急看護師の介入による救急外来再受診や一般外来への定期受診への影響について検討を要する.</p>
著者
近藤 哲也 山口 真有美
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.507-510, 1999-03-30
被引用文献数
11 11

海浜植物の保全と海浜地域での景観への利用を目的としてハマエンドウの種子発芽特性を明らかにした。ハマエンドウの種子は硬実種子であることが確認された。濃硫酸に浸漬することで種皮に穴と亀裂を生じ,それによって硬実を打破できた。40分間硫酸処理された種子は10〜20℃の温度範囲で90%以上の発芽率を得ることができた。しかし,25,30℃では発芽率が低下し,発芽速度は遅くなった。硫酸処理後の種子は,乾燥3℃,無乾燥3℃,無乾燥室温のいずれの条件下で貯蔵しても,少なくとも1年間は処理直後の発芽力を維持できた。また,自生地の砂を覆土した実験では,6cmの覆土でも25日目には80%の発芽を見た。