著者
山田 浩子 原田 利宣 吉本 富士市
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.1-8, 2003-09-30
被引用文献数
1

今日,ゲームやアニメ作品等に登場する2次元(2D)キャラクターが3次元(3D)CG化や立体造形(以下、フィギア)される傾向にある。また,アニメ等の作品自体の人気をも左右するキャラクターデザインは,今後益々重要になると考えた。そこで,本研究ではフィギア,日本人形,およびリカちゃん人形の顔の造形にはどのような相違があり,また人の顔と比較することによりどのように人の顔を抽象化しているかを明らかにすることを目的とした。まず、人や人形の顔の形状を3次元計測し,顔の曲面を構成するキーラインとして顔の特徴点における断面線7箇所を抽出した。次に,それらにおける曲率半径とその変化の仕方の分析結果と,高速フーリエ変換による曲率半径の周波数分析からそれぞれの顔の特徴分析を行った。また,その解析結果を人形の顔作りに応用し,評価を行った。その結果,それぞれの人形の特徴を作り分けることができ,その指針の有用性を確認した。
著者
山田 浩子 原田 利宣 吉本 富士市
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.1-8, 2003-09-30 (Released:2017-07-19)
参考文献数
3

今日,ゲームやアニメ作品等に登場する2次元(2D)キャラクターが3次元(3D)CG化や立体造形(以下、フィギア)される傾向にある。また,アニメ等の作品自体の人気をも左右するキャラクターデザインは,今後益々重要になると考えた。そこで,本研究ではフィギア,日本人形,およびリカちゃん人形の顔の造形にはどのような相違があり,また人の顔と比較することによりどのように人の顔を抽象化しているかを明らかにすることを目的とした。まず、人や人形の顔の形状を3次元計測し,顔の曲面を構成するキーラインとして顔の特徴点における断面線7箇所を抽出した。次に,それらにおける曲率半径とその変化の仕方の分析結果と,高速フーリエ変換による曲率半径の周波数分析からそれぞれの顔の特徴分析を行った。また,その解析結果を人形の顔作りに応用し,評価を行った。その結果,それぞれの人形の特徴を作り分けることができ,その指針の有用性を確認した。
著者
山田 浩子 原田 利宣
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.4, pp.47, 2004

アニメのキャラクター(アニメキャラ)の3次元モデル化における定式化は未だ行われていない.よって,この種の非言語メディアにおいては,まずその記述(定式化)が必要不可欠となる.そこで本研究では人の顔を表した造形物に着目し、フィギア、日本人形、およびリカちゃん人形を事例とした。まず、それら人形間、人と人形間を比較し、それらの相違点を、次に浮世絵と日本人形、2次元アニメキャラとフィギアの曲線を比較し、それらの相違点を明確にした。これにより、各人形や浮世絵,2次元アニメキャラの造形様式の定式化が行え、ある被験者の顔形状データから、事例に基づく3次元モデルを創成するシステムの知識ベース構築が可能となる。
著者
山田 浩子 原田 利宣 片寄 晴弘
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.3, pp.6, 2003

今日,ゲームやアニメ作品等で存在する2次元キャラクターを3DCG化や立体造形する傾向にある.また,アニメ等の作品自体の人気をも左右するキャラクターデザインは,今後益々重要となると考えた.そこで,フィギュア,日本人形,およびリカちゃん人形の顔の造形間における相違点,またどのように人の顔を抽象化しているかを明確にすることを目的とした.まず,顔の3次元計測を行い,顔の曲面を構成するキーラインとして断面線を抽出した.キーラインにおける曲率半径とその変化の仕方の分析結果,高速フーリエ変換による曲率半径の周波数分析から各々の顔の特徴分析を行った.そして,解析結果の有用性も検証した.
著者
原田 利宣 山田 浩子
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.5, pp.121, 2005

今日,3次元モデルを用いたアニメの制作が頻繁に行われるようになり,人の顔を抽象化し,簡易に立体造形が行える技術やシステムが必要とされている.そこで,本研究では日本人形,フィギュア,リカちゃん人形を事例とし,各人形の顔の曲面を構成する断面線の抽出とその特徴(人形の様式)の明確化を行い,それら人形間の相違点,また人をどのように抽象化しているのかを明らかにすることを目的とした.また,これらの結果を用いて,ある被験者の顔をある様式の3次元モデルにする際のキーラインに用いる断面線の生成システムの開発を行った.またシステムを使用して得た断面線より3次元モデルを作成し,分析結果の有用性を検証した.