- 著者
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山﨑 保寿
- 出版者
- 松本大学地域総合研究センター
- 雑誌
- 地域総合研究
- 巻号頁・発行日
- no.21(Part1), pp.85-94, 2020-07-31
大学は7年以内毎に、文部科学大臣が認証する評価機関の評価を受ける。認証評価等の外部評価において、実地調査で行われる説明会議では、学外者が大学の現状や組織運営等に関して、評価者として質問するのであるが、その場合、被評価者である大学側が回答するに際して、評価者と被評価者の関係に由来する独特の問題が生じる。本研究では、こうした問題の構造について考察し、その構造に起因する質問と回答のすれ違いの例を示した。さらに、より妥当性の高い外部評価に結び付けるために、外部評価委員の質問に対する適切な回答の原則として、全員の原則、共有の原則、継続の原則を示し、認証評価に対する組織的対応の重要性を明らかにした。