著者
宇塚 万里子 岡 益巳 藤本 真澄
出版者
岡山大学全学教育・ 学生支援機構
雑誌
岡山大学全学教育・学生支援機構教育研究紀要 (ISSN:24329665)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.15-34, 2017-12-30

1999 年11 月から2017 年3 月にかけて、留学生相談室が関与した住居関連の事案が264 件発生し、275 人の留学生がこれらの事案に関わった。264 件の事案のうち、129 件が民間住宅に関わる事案、128 件が大学宿舎に関わる事案、7 件がその他(公営住宅、他大学宿舎)に関わる事案であった。民間住宅に関わる事案で最も多かったのは、家主・不動産屋とのトラブル44 件である。44 件中、明らかに留学生側に問題があった事案は23 件、家主・不動産屋側に非があった事案は10 件で、残りの11 件はコミュニケーション不足による誤解が招いたトラブルである。大学宿舎に関わる事案で最も多かったのは、環境・設備・備品への苦情31 件であるが、近年の改修工事により宿舎の住環境が大幅に改善された。
著者
岡 益巳 安藤 佐和子
出版者
岡山大学国際センター, 岡山大学教育開発センター, 岡山大学言語教育センター, 岡山大学キャリア開発センター
雑誌
大学教育研究紀要 (ISSN:18815952)
巻号頁・発行日
no.9, pp.1-16, 2013-12

留学生支援ボランティア・WAWA は1994年に設立され、2002年には留学生センターの公認団体となり、2009年には念願の独立した活動拠点を手に入れた。WAWA 設立20年の節目に当たって、これまでのWAWA の活動の歴史を振り返ってみたい。(1)新入留学生の受入れ支援、(2)チュートリアル・サービス、(3)留学生家族のための日本語教室、(4)異文化交流イベントがWAWA の活動の4本柱であるが、学内外の環境変化の影響を受けて(1)は中止に、(2)は大幅縮小という状況に陥っている。また、ボランティア学生の気質の変化の影響により(3)も縮小せざるを得ず、(4)に関しては企画・運営力の低下が懸念される。こうした現状を踏まえ、設立21年目を迎えようとするWAWA のあり方について提言したい。