著者
岡村 雅史
出版者
北里大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

Campylobacter jejuni 汚染鶏肉に関連する食中毒事例が国内外で頻発している。一般的に、C. jejuni は 3 週齢前後の鶏群から検出され始め、7-8 週齢での出荷時には鶏群内汚染率約 100%に達するが、それ以前の日齢における定着はほとんど起こらない。本研究では、3 週齢までの鶏に C. jejuni が定着しにくい要因として、当初着目した腸内細菌叢だけでは説明できず。むしろ、環境中に低濃度で存在する菌の状態とその遺伝子発現状況が、鶏体内に入った直後から定着増幅するまでの時間を延長させるように働いているものと推測された。