著者
宮竹 貴久 岡田 賢祐
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

オオツノコクヌストモドキの闘争行動の勝敗と記憶力の関係を調べた。本種のオスは勝利の経験は覚えないが、敗北の経験は4日間覚えていた。人為選抜実験によって闘争の記憶時間には遺伝変異のあることを明らかにした。本種では敗北期間中は戦いに投資しないが、射精への投資を増やした。オスは敗北経験による学習によって、交尾後のオス間競争である精子競争の投資を調整した。さらに雄同士が後脚を用いて配偶者獲得のために闘争するホソヘリカメムシを用いて闘争行動に明瞭な日内パタンのあることを明らかにした。
著者
岡田 賢祐
出版者
岡山大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2009

本研究計画は闘争と記憶に焦点を当てたものであり、戦いの敗北を4日間記憶できるオオツノコクヌストモドキを使用して、以下の研究を展開した。最初に記憶時間がなぜ4日間維持されるのかシミュレーションし、敗北の記憶時間がどのように変化するか調査した。また敗北経験を覚えている間、オスはまったく戦わないが、代わりに射精形質への投資を増やす。従って、学習によって行動を調整できる。これら結果の一部は専門の国際誌に掲載されている。