著者
足立 由深 竹下 千恵 若槻 有香 岩田 京子 加藤 由加里 上野 ゆき穂 見尾 保幸
出版者
JAPANESE SOCIETY OF OVA RESEARCH
雑誌
Journal of Mammalian Ova Research (ISSN:13417738)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.64-70, 2005 (Released:2005-06-04)
参考文献数
13
被引用文献数
7

ヒト初期胚発生過程の非侵襲的連続観察を目的に,Time-lapse cinematographyを構築した.倒立顕微鏡ステージ上に純アクリル製ミニチャンバーを置いた.ミニチャンバー周囲の水槽を通してCO2ガスを加温加湿後注入した.培養用マイクロドロップ(3 μl)を作製し,ミニチャンバー内に静置した.マイクロドロップが至適培養条件(37℃,pH: 7.45±0.02)に維持できるよう設定温度,CO2ガス流量を調節した.ICSIの適応で,本研究に同意の得られた症例(n=65)のICSI後卵子1個を無作為に選択し,非侵襲的一定条件下に40時間連続観察した.ICSI卵子(n=65)中84.6%(n=55)が正常受精し,分割卵に発育した.形態良好胚(G1, 2)率は76.4%(n=43)であった.形態良好胚群と不良胚群に分け,胚発生の時間経過,核小体前駆体配列および卵細胞質辺縁透明領域(halo)出現の有無を比較した.胚のクオリティと胚発生過程の時間経過,NPB配列には一定の傾向はなく,halo出現が初期胚のクオリティとの関連性を認めた.
著者
岩田 京子
出版者
日本産業教育学会
雑誌
産業教育学研究 (ISSN:13405926)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.16-23, 2011-07-31 (Released:2017-07-18)

日本企業は国際競争力を高めるために、終戦直後から英語教育を実施し、勤労者の英語学習に一定の成果を上げてきた。今日、企業活動はグローバル化し、勤労者にとって英語はますます必須となっている。本論文では、企業内英語教育が実施されてきた時代的背景、発展経緯と現状を検討する。さらに、企業内英語教育を勤労者の自発的なキャリア形成や日本社会における職業能力開発システムの確立の視点から解釈し、企業英語教育を「勤労者の英語教育制度」として展望できることを提起する。