著者
古積 博 蔡 匡忠・曾 子彥 岩田 雄策 岩田 雄策
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.246-250, 2018

<p>石油タンクの防災対策,特に薄層ボイルオーバー抑制の一助とするため, 軽量ビーズの燃料の蒸発速度, 引火点・発火点への影響, 小型容器(直径0.3 m まで)を使って燃焼実験を行った.ビーズを厚さ1 層程度投入しても, 燃焼速度や周囲への放射熱の低下等,燃焼性状に一定の影響があることが判った.また,薄層ボイルオーバー(燃料:軽油)はほぼ起こらないことを明らかにした.</p>
著者
古積 博・岩田 雄策 山﨑 ゆきみ 寺園 淳
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.113-120, 2013-04-15 (Released:2016-07-30)
参考文献数
7

ここ数年,金属スクラップの火災が輸送中(船舶,陸上),港湾施設で頻発している.そこで,最近の火災事例を現地調査し,また,問題点,火災原因を明らかにするため,各種危険性評価実験を行った.金属スクラップ自体は容易に火災になることはないが,火災となった場合,高温となり,消防隊が接近しにくいこと,消火までに長時間を要することも多く,海上交通の安全や環境への影響等が懸念されている.ここでは,著者らが現地調査を行ったいくつかの事例を紹介するとともに,金属スクラップ火災の現状と消火活動上の問題点について実験的に検討した.その結果,電池類の短絡,トナー粉の摩擦等による発火の可能性があることがわかった.