著者
古積 博
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.253-264, 2016-08-15 (Released:2016-08-15)
参考文献数
52
被引用文献数
2

ボイルオーバーの事故と研究について総説した.主に原油と重油が起こすこと,地震や戦争で消防力が損なわれた時に起こっているが,日本でも1964 年の新潟地震後に起きている.ボイルオーバーの研究は,燃料層内に形成される高温層の生成機構に注目していたが,バイオデイーゼルのように高温層を形成しない場合でもボイルオーバーのように激しい燃焼がみられる薄層ボイルオーバーの研究も行われている.ボイルオーバーがいつ起こるのか,燃料層厚さとの関係が調べられた.最近では,ボイルオーバーの抑制に関する研究が進んでいる.例えば,ビーズの投入でボイルオーバーの発生が抑えられる可能性がある.
著者
古積 博 蔡 匡忠・曾 子彥 岩田 雄策 岩田 雄策
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.246-250, 2018

<p>石油タンクの防災対策,特に薄層ボイルオーバー抑制の一助とするため, 軽量ビーズの燃料の蒸発速度, 引火点・発火点への影響, 小型容器(直径0.3 m まで)を使って燃焼実験を行った.ビーズを厚さ1 層程度投入しても, 燃焼速度や周囲への放射熱の低下等,燃焼性状に一定の影響があることが判った.また,薄層ボイルオーバー(燃料:軽油)はほぼ起こらないことを明らかにした.</p>
著者
古積 博
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.253-264, 2016

<p>ボイルオーバーの事故と研究について総説した.主に原油と重油が起こすこと,地震や戦争で消防力が損なわれた時に起こっているが,日本でも1964 年の新潟地震後に起きている.ボイルオーバーの研究は,燃料層内に形成される高温層の生成機構に注目していたが,バイオデイーゼルのように高温層を形成しない場合でもボイルオーバーのように激しい燃焼がみられる薄層ボイルオーバーの研究も行われている.ボイルオーバーがいつ起こるのか,燃料層厚さとの関係が調べられた.最近では,ボイルオーバーの抑制に関する研究が進んでいる.例えば,ビーズの投入でボイルオーバーの発生が抑えられる可能性がある.</p>
著者
夏目 泰忠 古積 博 坂本 尚史
出版者
千葉科学大学
雑誌
千葉科学大学紀要 = The university bulletin of Chiba Institute of Science (ISSN:18823505)
巻号頁・発行日
no.9, pp.161-171, 2016-02

1983年に英国ミルフォードヘブン市アモコ社製油所で発生した、ボイルオーバーを伴った原油タンク火災は、詳細な記録が残る貴重な事例である。このたび、記録を詳細に考察し、他の事例や日本の状況と比較することにより、ボイルオーバー発生時の油飛散範囲、放射熱強度の影響、現場での的確な指揮の難しさ等、原油タンク火災独特の消火活動の困難さについて改めて知見を整理した。これらを提言としてまとめるとともに、危機的状況の中で指揮者を支援する「防災支援システム」を提案した。
著者
古積 博 坂本 尚史
出版者
総合危機管理学会
雑誌
総合危機管理
巻号頁・発行日
vol.2, pp.49-56, 2018

巨大地震が発生した場合、石油コンビナートは大きな被害を受ける。他方、公設消防は、コンビナート災害に対応できない可能性が大きい。そのため、石油タンクや石油施設が被害を受けた場合、長時間にわたって火災が続く可能性がある。そこで、著者は、石油類に不溶な浮遊ビーズをタンクへ投入して、火災発生の防止、抑制、ボイルオーバー防止策を検討した。直径0.3mまでの大きさの容器にヘプタン、軽油等を入れて液体の蒸発速度、燃焼時の燃焼速度及びボイルオーバーの起こり易さ、激しさ等を測定した。その結果、以下のことが明らかにできた。1) 液体の蒸発速度はビーズの投入で減少し、その引火点が上昇した。その結果、石油類の漏えい、タンク浮屋根の沈下の際でも、火災発生の危険が低下する。2) ビーズ投入で火災発生後の燃焼速度は減少し、周囲への放射熱が減少した。3) 軽油では、ビーズ投入によってボイルオーバーの発生が抑制できた。
著者
古積 博
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.282-290, 2001-10-15
参考文献数
52
被引用文献数
1
著者
古積 博
出版者
総合危機管理学会
雑誌
総合危機管理 (ISSN:24328731)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.71-77, 2020 (Released:2020-12-10)

消防法で定める危険物には、激しい爆発危険性を有する物質があり、化学工場等で爆発事故を起こすことがある。また、最近では爆弾テロに使われる場合もある。そこで、爆発危険の高い物質について、爆発事例とその危険性を調べた。かつては、過塩素酸カリウム、硝酸アンモニウム等の爆薬類が爆弾テロに多く使われていた。最近では過酸化アセトンのような有機過酸化物が、手製爆弾の原料として使われている。爆発事故の大きさは、主に物質の爆発力とその量に支配される。消防法危険物にも爆発物として激しい爆発危険性を有しているものもある。過去に発表した実験結果及び文献調査からそれらの危険性を明らかにしたので報告する。
著者
古積 博・長谷川 和俊 駒宮 功額
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.115-121, 1997-04-15 (Released:2017-05-31)

1995年3月,朝霞市の廃棄物処理施設で爆発火災が起こり,施設に大きな被害を与えた.現場の詳細な調査,および裏付実験を行い,事故の発生プロセスを明らかにした,その結果,施設に搬入された微細な紙の粉が原因物質であり,焼却炉からの逆火によって粉じん爆発が発生したことがわかった.
著者
古積 博 李 新〓 田村 昌三
出版者
火薬学会〔ほか〕
雑誌
Explosion (ISSN:0916801X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.164-168, 2002-10-30
参考文献数
3
著者
早坂 洋史・田代 徽雄 古積 博 田城 〓雄
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.9-14, 1992
被引用文献数
2

<p><tt><b>高速度(1秒間に20画面)での撮影が可能なサーマルカメラを使い,灯油プール火災火炎の放射熱特性を明らかにした.サーマルカメラで計測したみかけの温度は,簡単な式を使って放射熱に変換して,熱伝堆型の広角放射計の測定値と比較し,変換の妥当性を確かめた。また,1秒ごとの灯油プール火災火炎の変動傾向や代表的な高・中・低の各放射強度火災の放射熱分布,70枚の熱画像データの平均値による放射熱分布を示すとともに,統計計算の結果についても述べ,灯油プール火災の放射熱特性を明ら </b></tt><tt><b>かにできることを示した. </b></tt></p>
著者
古積 博・岩田 雄策 山﨑 ゆきみ 寺園 淳
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.113-120, 2013-04-15 (Released:2016-07-30)
参考文献数
7

ここ数年,金属スクラップの火災が輸送中(船舶,陸上),港湾施設で頻発している.そこで,最近の火災事例を現地調査し,また,問題点,火災原因を明らかにするため,各種危険性評価実験を行った.金属スクラップ自体は容易に火災になることはないが,火災となった場合,高温となり,消防隊が接近しにくいこと,消火までに長時間を要することも多く,海上交通の安全や環境への影響等が懸念されている.ここでは,著者らが現地調査を行ったいくつかの事例を紹介するとともに,金属スクラップ火災の現状と消火活動上の問題点について実験的に検討した.その結果,電池類の短絡,トナー粉の摩擦等による発火の可能性があることがわかった.