著者
島 貴宏 寺沢 憲吾 川嶋 稔夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.467, pp.1-6, 2011-03-03
参考文献数
5

古い活字文書に対する画像同士の比較による全文検索技術が研究されている.全文検索にあたってはあらかじめ文字切り出しがなされていることが望ましいが,古い活字文書は現代の文書とは異なる特性を持っており,市販OCRソフトウェアでは高精度な文字切り出しが行えない.そこで本研究では,明治期の新聞画像に対する全文検索のため,高精度な文字切り出しを行うための画像処理技術について研究する.精度低下を招く要因として考えられる罫線・ノイズ・ルビを除去する手法を提案し,高精度化を図る.また,市販OCRソフトウェアでは古い活字文書に対するレイアウト解析に限界があるため,あらかじめ行切り出しを行うことでそれを助ける.実験の結果,文字切り出しの精度を約92%まで向上させることができた.
著者
島 貴宏 寺沢 憲吾 川嶋 稔夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.418, pp.57-62, 2010-02-11
参考文献数
7

割注の含まれた活字文書資料画像における文字切り出しの手法を提案する.市販OCRソフトウェアでは割注を検出することができないため,電子化の妨げとなっている.本研究では,割注の特性に注目して射影のモデルを立てることにより,割注を含んだ文書画像から文字の切り出しを行う.
著者
藤村 謙次郎 山下 彰久 白澤 建藏 城戸 秀彦 原田 岳 林 哲生 牛島 貴宏
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.27-31, 2009

【目的】当院で2000年以降に経験した化膿性膝関節炎を検討し,今後の治療方針決定に役立てる.【対象および方法】2000年から2008年2月までに当科で化膿性膝関節炎と診断されたのは21例21膝.うち合併症のために最終的に下肢切断術を余儀なくされた2例とACL術後感染1例,真菌性膝関節炎1例を除外して検討を加えた.平均年齢69.5(32~89)歳,男性8例,女性9例であった.手術方法は関節鏡下滑膜切除+持続灌流を基本とし,症例に応じて適宜変更した.【結果・考察】退院時のBallard評価基準はgood 2,fair 13,poor 1,死亡1であった.起炎菌の同定,早急な外科的治療および抗生剤投与が重要であり,また,MRSAは治療遷延化および変形性膝関節症(OA)の進行を招き機能予後を低下させる原因であった.さらに2006年以降の4例中3例はMRSA感染であり,近年のMRSA感染増加が示唆された.