著者
川上 昌直
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.18-28, 2022-03-31 (Released:2022-03-31)
参考文献数
24

本誌 Vol. 41, No. 4(2022 年3 月31 日発行)pp. 18–28 に掲載された本論文を,撤回させていただきます。 取り下げ理由 読者より,本論文が著者による著書(川上昌直(2021).『収益多様化の戦略 ― 既存事業を変えるマネタイズの新しいロジック ―』東洋経済新報社,2021年11月26日発行)からの自己剽窃,および同著書との二重投稿であるという指摘を受けた。本誌投稿規程に則り,編集委員長が,出版倫理委員会(COPE)のフローチャートに基づき,調査を進めた。著者からは,2022年以降に発行する予定であった同著書の発行が事情により早まったために生じた問題であり,指摘内容を認め、論文を撤回したいという回答を得た。編集委員長は,検討の結果,その裁量により,本論文の撤回を決定した。
著者
川上 昌直
出版者
福島大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

全3年度にわたって、新規事業プロジェクトにおける、ビジネスリスクとそのマネジメントに関する研究を行うに当たって、本年度はこれまでの研究の取り組みをまとめる作業と補足データの収集行った。本研究では、コンテンツビジネス、とりわけ映画ビジネスに焦点を絞って研究を行ってきた。本年度においては、韓国の映画関係者に対してインタビュー調査を行った結果をもとに、韓国映画産業におけるビジネスモデルと資本調達スキームを、これまでのハリウッド方式とわが国の方式との比較のもとに、一本の論文としてまとめあげた。韓国映画産業では、政府や政府系機関がそのビジネスモデルと投資スキームに関与して、映画の製作をバックアップしていることがわかった。これを、Afuah(2004)やドミナントロジックの枠組みを用いて明らかにした。本論文に関しては、平成19年度に文眞堂から出版される『ケースブック ビジネスモデル・シンキング』に掲載される。以上のように論文をまとめる過程において、本年度においては、国際ビジネス研究学会第13回全国大会において「ビジネスモデルから見た韓国映画産業」という表題で発表を行い、関係者からコメントをいただくとともに、論文の理論的枠組みをさらに強化することができた。また、本年度においては、ビジネスモデルとしての波及効果として、わが国におけるフィルムコミッションの活動を視察、資料収集を行い、それがビジネスとして成立するかどうか、その可能性の検討を行った。このテーマに関しては、本研究から派生的に発展したテーマである。その成果に関しては、理論的フレームワークのきらなる拡張を試みて、体系に組み入れる予定である。