- 著者
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川岸 祐也
初山 和秀
近藤 邦雄
- 出版者
- 一般社団法人情報処理学会
- 雑誌
- 情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
- 巻号頁・発行日
- vol.2002, no.33, pp.37-42, 2002-04-19
- 被引用文献数
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人やものの動きが網膜に残る残像現象と同じ効果をえるために,コンピュータアニメーションでは一般的に写実的なモーションブラーが用いられる.一方,セルアニメーションではこの効果をえるために,また違った非写実的な誇張表現が用いられている.数値モデルのキャラクタによるアニメーションの制作においてセルアニメーション風の表現を目的とするならば,従来のセルアニメーションで用いられる非写実的なモーションブラーを用いる必要がある.本論文では,セルアニメーションにおいて用いられる非写実的なモーションブラーを分類し,カートゥンブラーとして体系化,およびそのアルゴリズムを提案する.本提案手法により,ユーザはいくつかのパラメータ制御により所望の効果を容易にえられるようになる.Motion blur is a well-established technique to prevent strobing. It makes fast moving objects blur. On the other hand, different expressions, Non-photorealistic motion blur, are used in cel animation. We present techniques for emphasizing motion of cartoon objects by introducing geometry into the cartoon scene. We call this Non-photorealistic Motion blur "Cartoon Blur". In order to realize Cartoon blur, we classified the expressions used in cel animation, and analyzed diversity of each expression to implement some parameters for animators to control the expressions.