著者
北島 博 川島 祐介
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.94, no.5, pp.209-213, 2012-10 (Released:2013-10-08)

菌床シイタケ害虫ナガマドキノコバエ成虫の生存日数,産卵数,および産下卵の孵化率に対する,餌条件(重量比5%の砂糖水または蒸留水)および温度条件(15℃,20℃,または25℃)の影響を調べた。成虫の生存日数は,砂糖水を与えた区(7.0~31.4日)が,蒸留水を与えた区(3.0~6.9日)より長かった。産卵数も,砂糖水を与えた区(131.7~281.8卵)が,蒸留水を与えた区(63.7~152.2卵)より多かった。産卵は,いずれの処理でも羽化後1日目の成虫から行われた。累積相対産卵数が90%以上となったのは,砂糖水を与えた区では5~9日目であったが,蒸留水を与えた区では3~4日目であった。これらより,本種は糖分の摂取により生存日数が延び,産卵数が増えることがわかった。温度条件に着目すると,産卵数は20℃で最も多かった。各処理における産下卵の平均孵化率は29.2~65.4%であり,特に15℃では20℃および25℃に比べて有意に低かった。
著者
松本 俊英 川島 祐介 紺野 亮 小寺 義男 三枝 信
出版者
日本電気泳動学会
雑誌
電気泳動 (ISSN:21892628)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.23-26, 2022 (Released:2022-10-08)
参考文献数
7

Ovarian cancer is the leading cause of death in women with gynecologic malignancies, and especially, clear cell subtype (OCCCa) shows chemoresistance and clinical outcomes at advanced stages are generally unfavorable. To identify proteins for the novel biomarker in OCCCa, we performed shotgun proteomics analysis using formalin-fixed and paraffin-embedded clinical samples. Lefty may be an excellent OCCCa-specific molecular marker and the functional rule may be the establishment and maintenance of phenotypic characteristics of OCCCa. EBP50 may have great utility in OCCCa recurrence and prognosis through inhibits apoptosis and stabilization of PARP1 activity, a DNA repair enzyme. These results have high significance and could be expected to be developed for clinical application.
著者
松本 俊英 川島 祐介 小寺 義男 三枝 信
出版者
日本プロテオーム学会
雑誌
日本プロテオーム学会誌 (ISSN:24322776)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.51-59, 2021 (Released:2022-01-08)
参考文献数
14

卵巣明細胞癌(OCCCa)は抗癌剤療法に低感受性であるため,進行癌における予後は極めて不良である.そこで,我々はホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)病理検体を用いたショットガンプロテオミクス法により,OCCCaの診断や分子標的となるタンパク質を網羅的に解析し,その結果Lefty-right determinant factor(LEFTY)の同定に至った.臨床検体による検索より,LEFTY発現はタンパク質レベル・mRNAレベルともに他の組織型に比してOCCCaで有意に高発現であった.また,OCCCa培養細胞を用いた機能解析の結果,LEFTYはTGF-β/Akt/Snailシグナルを介して上皮間葉転換(EMT)や癌幹細胞(CSC)化を誘導することにより,OCCCaの化学療法抵抗性といった生物学的特性を有する役割を担っている可能性を見出だした.以上,我々はOCCCaにおいてLEFTYが新規バイオマーカーとして有用である可能性とその発現意義を初めて報告した.
著者
川島 祐介
出版者
群馬県林業試験場
雑誌
研究報告 (ISSN:09186115)
巻号頁・発行日
no.9, pp.55-66, 2003-03

ムラサキシメジとウスヒラタケの野生菌株を収集し、培養特性の解明、優良系統の選抜及び作出、選抜系統の栽培試験等を行ったところ以下の結果を得た。1 袋栽培により、ムラサキシメジの子実体の形成する系統が選抜された。2 ビン栽培により、ムラサキシメジの子実体の形成する系統が選抜された。3 ウスヒラタケの交配育種を実施したが、優良な系統は作出されなかった。4 ウスヒラタケ栽培における培地基材として、コーンコブミールが利用できることがわかった。
著者
川島 祐介
出版者
群馬県林業試験場
巻号頁・発行日
no.9, pp.55-66, 2003 (Released:2011-09-21)

ムラサキシメジとウスヒラタケの野生菌株を収集し、培養特性の解明、優良系統の選抜及び作出、選抜系統の栽培試験等を行ったところ以下の結果を得た。1 袋栽培により、ムラサキシメジの子実体の形成する系統が選抜された。2 ビン栽培により、ムラサキシメジの子実体の形成する系統が選抜された。3 ウスヒラタケの交配育種を実施したが、優良な系統は作出されなかった。4 ウスヒラタケ栽培における培地基材として、コーンコブミールが利用できることがわかった。