著者
和田 信義 島田 ひとみ 近藤 省造 川村 光弘 太細 孝
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.33, pp.1297-1298, 1986-10-01

知識情報処理技術を見積り業務に適用し、作業を合理化する試みを行っており、前報では、機械製品見積り業務の支援環境としてエキスパートシステムの利用を提案し、その開発支援ツールと応用例の大型回転機見積りシステムについて報告した。これらのシステムは表操作機能を特徴とし、この機能は開発支援ツールであるAceKitが実現したものである。現在のAceKitは、逐次型推論マシンMELCOM PSI上に開発され、作表業務の合理化を目的とするエキスパートシステムの開発を支援する。AceKitはスプレッドシート(表計算プログラム)形式のユーザインターフェイスを有する前向き推論システムであり、機能的には、ルール指向スプレッドシートと位置づけることができる。本報では、見積りシステムの表操作機能に注目し、これを実現する。ルール指向スプレッドシート、AceKitを提案する。
著者
野澤 明美 日高 康弘 川村 光弘
雑誌
名寄市立病院医誌 (ISSN:13402749)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.17-21, 2003-03

雑誌掲載版平成13年9月下旬から約4ヵ月間,麻疹が流行し,妊娠検診を受けていた4名が発症した.麻疹流行の状況,妊婦麻疹感染予防対策の概要を報告した.流行時,約300名の妊婦の麻疹罹患とワクチン接種歴を調べ,約130名の麻疹抗体検査を行った.麻疹抗体陰性または麻疹抗体非保有と思われたものは7名で,そのうち4名が発症して1名は流産した.正期産で分娩となった2名の新生児には明らかな異常は認められなかった.発症しなかった3名では,2名にグロブリン投与を行い,1名は早めの里帰りによる転地を勧め,発症を回避した.麻疹IgG抗体陽性で麻疹に罹患したものはいなかった.以上により,麻疹の集団発生が起きた場合,妊婦の抗体スクリーニングを早急に実施し,抗体陰性者に対するグロブリン投与や,転地を勧めることは,発症予防に有用であることが示唆された.また,抗体陰性妊婦から出生した児についても,グロブリン投与は有効であることが示唆された