著者
古谷 ミチヨ 中塚 幹也 川村 千恵子
出版者
森ノ宮医療大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究は、性同一性障害(MTF)当事者の望む性での実生活経験(RLE)を支援するプログラムの開発に向けた質的および量的調査研究である。質的研究では女性パートナーと結婚経験があり子どもを持つMTF当事者が自身の性を探り、性別移行を決心していく過程を支える援助について検討した。量的研究では61名のMTF当事者を対象に治療、望む性の表現状況、就労、カミングアウト、対人関係上の困難等について把握し、治療段階や婚姻状況、戸籍の性別変更等と関連付けた支援を検討する必要性を確認した。