著者
市原 剛 濱田 貴弘 浜田 信一郎 大栗信一 石井 喬文 渡辺 隆 大谷 和男 安藤 正彦 高橋 弘隆 中原 遼太郎 Go Ichihara Takahiro hamada Shinichiro hamada Shinichi ookuri Takafumi Ishii Takashi Watanabe Kazuo Ootani Masahiko Ando Hirotaka Takahashi Ryotaro Nakahara
雑誌
【全国大会】平成26年電気学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
pp.145-146, 2014-03-05

JR内房線の竹岡変電所は山間部に設置されており、東京電力の特高回線が付近に存在していない。この為隣接する佐貫町変電所にて東京電力受電した交流60kVを33kVに降圧し「き電補助線」を通じて電源供給を行っている。き電補助線は鳥害や樹木によるトリップが多く設備の老朽化も進み対策に苦慮している。当該変電所付近は単線で列車負荷も大きくない事から電力貯蔵装置を設置した場合に列車運転可能かを調査し、き電補助線と変電設備スリム化に繋がるか検証を行った。取り組み内容としては変電所にて負荷データ採取を行いシミュレーションを行ったところ2000kWの貯蔵装置を設置することで列車運転が可能であるとの結論に達した。
著者
谷口 初美 福田 和正 王 岩 HINOUE Mitsuo 山内 和紀 市原 剛志 水野 康平 石松 維世 世良 暢之 濱崎 光宏 高橋 浩司 堀川 和美
出版者
産業医科大学学会
雑誌
産業医科大学雑誌 (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.349-367, 2004-09-01
被引用文献数
4

廃棄物処分場や不法投棄現場においてガス発生が多発している.硫化水素ガス発生予測の基礎となる土壌細菌叢の動態を量的,質的に評価するための遺伝子工学的検査法を構築することを目的に,従来の染色法,培養法による検証と共に,実験手法の確立を行った.全菌数測定にreal time PCR法を導入し,その有用性を明らかにした.Direct PCRにより増幅した16S rRNA遺伝子の塩基配列決定により,菌種の同定を行った.硫化水素ガス発生に関与するイオウの酸化または還元菌群の頻度を調べた結果,復旧作業中の不法投棄現場では,深層部の土壌で,無芽胞硫酸還元菌とイオウ酸化細菌群が高頻度に同程度検出された.埋立廃棄物処分場では,深層部に有芽胞硫酸還元菌やClostridium属菌が多く検出され,イオウ酸化細菌群はほとんど検出されなかった.硫酸還元菌については嫌気培養法により同様の結果を得た.理化学検査の結果,硫酸イオン濃度は不法投棄現場では深層部に,埋立処分場では表層部に高かった.廃棄物処分場や不法投棄現場では硫化水素ガス発生の潜在的危険性が示唆され,遺伝子工学的検査システムが土壌の微生物叢評価および処分場のガス発生予知に有用であると考えられる.