著者
市岡 秀俊 安東一真 大久保英嗣 津田 孝夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.32, no.11, pp.1401-1411, 1991-11-15
被引用文献数
1

われわれは オブジェクト指向オペレーティングシステムOzoneの開発を進めているOzoneプロジェクトの目標は オブジェクト指向に基づくオペレーティングシステムの構成法を確立することであるこれは 従来のオペレーティングシステムにおいては モジュール分割の基準がなく その構造モデルが明確でないことによるOzoneにおけるオブジェクト指向は次の点に要約されるすなわち システム構成要素の一様なメッセージの受渡しと システムのクラス階層による構造化である一様棟なそして統一されたインタフェースを使用することによって アプリケーションプログラムのみならずシステム自体の移植性や保守性が大幅に向上するまた システム構成要素をクラス化し 継承を利用することによって 再利用可能なソフトウェアが自然に推進されることになるさらに 動的結合により 構成要素内のアルゴリズム(メソッド)の動的な置き換え(あるいは選択)が可能となる現在 Ozoneのプロトタイプシステムが完成している本論文では Ozoneのプロトタイピングで得られた知見について述べるさらにOzoneのプロセス管理について詳述する
著者
市岡 秀俊 大久保 英嗣 津田 孝夫 白濱 和人 佐々木 克也 日野 耕二 宇都宮 敏行
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.37, pp.257-258, 1988-09-12

R^2シミュレータは、実時間オペレーティングシステムR^2を用いたアプリケーションプログラムの開発支援システムD^2の中核をなすソフトウェアであり、実時間システムのデバッグおよびテスト効率の向上を目的としている。一般に、実時間システムは、以下のような要因によりデバッグおよびテストが困難であるとされている。(1)動作が非決定的である。すなわち、システム内のタスクのふるまいは内部状態にとどまらず、他のタスクや外部との相互作用によって決定される。(2)ソースプログラムのみで、システム全体の正当性を検証することが困難である。すなわち、プログラムテキストの文脈のみでは他のタスクの命令の実行順序を知ることができない。(3)テストケースに対応した実行環境の構築に時間がかかる。本稿では、以上の問題点を解決するために開発を行ったR^2シミュレータの機能と全体構成について述べる。
著者
白濱 和人 佐々木 克也 日野 耕二 宇都宮 敏行 市岡 秀俊 大久保 英嗣 津田 孝夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.37, pp.259-260, 1988-09-12

一般に、産業用ロボットやNC工作機械をはじめとする実時間制御システムにおいては、システムの開発環境と実行環境が異なる場合が多い。しかも、システム全体のテストを行うためにはどうしてもテスト項目に対応した実機テストに頼らざるを得ないのが現状である。また、実行環境におけるデバッグ手段として、ICEをはじめとする各種ツールが使用されているが、このようなICEを主体とした従来のデバッグにおいては、割込みの制御や入出力ドライバ等の非同期に実行されるソフトウェアのデバッグに非常に時間がかかっていた。さらに、レジスタや各種のフラグ等を意識した機械語レベルのデバッグであるため、プロセッサや機械が変更される度にそれらの詳細な知識の修得が必要となる。我々は、実時間制御システムに組込み可能な実時間オペレーティングシステムR^2の開発を行ってきた。R^2プロジェクトでは、このような実行環境で行われているテストを、開発環境においてもサポートするためにR^2用マルチタスクシミュレータ(以下r^2シミュレータと略す)の開発を行っている。本稿では、シミュレーションシステム構築のためのツールである即シミュレータの言語処理系に関し、その特徴と構成について述べる。