著者
布施 晶子
出版者
北海道大学教育学部教育社会学講座
雑誌
『調査と社会理論』・研究報告書
巻号頁・発行日
vol.2, pp.96-136, 1980-03

地域産業・住民生活・社会構造の変動と「社会計画」
著者
布施 晶子
出版者
日本家族社会学会
雑誌
家族社会学研究 (ISSN:0916328X)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.48-56,118, 1990-07-20 (Released:2009-08-04)
参考文献数
10

Firstly, this work examines of the '80s and the present problems of the Japanese family. How has the family been affected by the tremendous economic and social changes brought by rapid economic growth, and the structural recession that followed it? We will find the affluence is barely skin-deep. We pay attention to the working hours, housing, and so on. Creative plans are needed. There is no place for the elderly in Japan. The birty rate is decreasing and the strain on children is inc reasing. We also must consider changes in the configuration of the family. We notice diversity in the configuration. At the same time, We find icreasing self-reliance of members in the family, especially in the wife.Secondly, this work examines how family sociology copes with the Japanese family in transition. We have to confront the problem of the Japanese family acccurately. We have to verify the quality of life. We have to propose a scheme for new policies of qovernment. We have to appreciate the signs of diversity and self-reliance in the family.
著者
梅本 奈美子 布施 晶子 杉浦 正美 鈴木 正子 岡見 雪子 辻 とみ子
出版者
The Japan Dietetic Association
雑誌
日本栄養士会雑誌 (ISSN:00136492)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.356-365, 2014

児童養護施設に入所している子どもたち(施設入所児童)が、自立して食生活を営む力を習得するために、実用的で効果的な食育システムの開発と食育プログラムの作成に必要な基礎調査を行った。名古屋市内児童養護施設14施設の施設入所児童(3歳~18歳)を調査対象者とし、食育指導状況調査、身体状況調査、調理実習による技術調査、アンケートによる食意識調査を実施した。食意識調査は、名古屋市内S小学校在籍児童を比較対象者(家庭生活児童)とした。幼児では、食事の姿勢についてのクイズ正解率が95.8%と正しい知識が身に付いていた。小学生低学年では、施設入所児童は家庭生活児童と比較し、野菜の判別クイズ正解率が有意(<i>p</i><0.05)に低く、野菜の名前を知らないことが分かった。また、施設入所児童は「食事の前に手洗いを行う」項目では、83.1%と家庭生活児童の52.7%と比べ有意(<i>p</i><0.05)に高く、施設における指導の効果が表れていた。「ごはんの時間が楽しみ」と答える割合が、幼児96.4%、小学生低学年81.7%、小学生高学年64.7%、中高生50.0%と年齢が上がるにつれて有意(<i>p</i><0.001)に低くなり、食に対する肯定感が低くなることが分かった。しかし、調理の経験が多い子どもは、食に対する肯定感が高くなり、自立後の自炊に対する不安感が少なかった。本研究の結果から、児童養護施設の食育指導においては、幼児から小学生低学年までに食育体験を多くさせることが有効な指導であり、子どもたちが豊かな食経験を会得できる大切な期間と考えられた。また、小学生高学年からは、技術的体験が多い計画を立案することが有効であると考えられた。