- 著者
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中村 浩也
内藤 誠二
平岡 義光
三村 寛一
- 出版者
- 大阪教育大学
- 雑誌
- 大阪教育大学紀要. IV, 教育科学 (ISSN:03893472)
- 巻号頁・発行日
- vol.54, no.1, pp.23-32, 2005-09-30
本研究では,全日本実業団選手権大会で優勝経験のある9人制バレーボール選手の主カメンバー14名を対象に,その体力的特徴を明らかにするとともに,プレシーズン期におけるレジスタンストレーニングの効果について検討した結果,以下の知見が得られた。1) 9人制バレーボール選手は,ポジションによって,形態および無酸素パワー,敏捷性が異なることが示唆された。2) 高負荷のレジスタンストレーニングにより,最大筋力が有意に向上した。3) スピードを重視した体幹筋のレジスタンストレーニングにより,腹筋群の筋持久力が有意に改善した。以上の結果から,7月の本格的なシーズンを前に,期分けを考慮した、レジスタンストレーニングプログラムの必要性が認められた。今後は本格的なシーズンの開幕に向けて,スピードを重視した爆発的なパワー系トレーニングと全身のコンディショニングが課題と考えられる。