著者
中村 浩也 内藤 誠二 平岡 義光 三村 寛一
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. IV, 教育科学 (ISSN:03893472)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.23-32, 2005-09-30

本研究では,全日本実業団選手権大会で優勝経験のある9人制バレーボール選手の主カメンバー14名を対象に,その体力的特徴を明らかにするとともに,プレシーズン期におけるレジスタンストレーニングの効果について検討した結果,以下の知見が得られた。1) 9人制バレーボール選手は,ポジションによって,形態および無酸素パワー,敏捷性が異なることが示唆された。2) 高負荷のレジスタンストレーニングにより,最大筋力が有意に向上した。3) スピードを重視した体幹筋のレジスタンストレーニングにより,腹筋群の筋持久力が有意に改善した。以上の結果から,7月の本格的なシーズンを前に,期分けを考慮した、レジスタンストレーニングプログラムの必要性が認められた。今後は本格的なシーズンの開幕に向けて,スピードを重視した爆発的なパワー系トレーニングと全身のコンディショニングが課題と考えられる。
著者
持田 蔵 鷺山 和幸 関 成人 内藤 誠二
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.95, no.1, pp.71-74, 2004-01-20
被引用文献数
4

症例は63歳男性,排尿困難を主訴に近医受診,前立腺肥大症の診断にて内服治療を受けていたが,症状軽快せず手術目的に当科紹介となった.前立腺容積は経直腸前立腺エコーにて220mlであった.2002年9月26日に経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術を施行した.手術時間は211分であり,核出重量は156gであった.自己血を含め輸血は行っておらず,低Na血症も認められなかった.術後3日目に尿道カテーテル抜去,術後5日目に退院となった.術後3ヵ月目の最大尿流量率は58ml/秒(術前7m1/秒),IPSSは1(術前19),QOL indexは1(術前6)であった.本邦において,前立腺容量が200mlを超える前立腺肥大症に対する内視鏡手術の報告は認められない.経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術は巨大な前立腺肥大症に対して安全に施行できる手術法である.