著者
平津 大輔 長尾 智晴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング
巻号頁・発行日
vol.96, no.583, pp.279-286, 1997-03-17
被引用文献数
3

セルラーニューラルネットワーク(Artificial Cellular Neural Network; ACNN)とはユニット間の結合をユニットの近傍のみに制限したニューラルネットワーク(Neural Network; NN)であり,ネットワーク構造の観点からすれば階層型NNを包含し,完全結合型(相互結合型)NNに包含されるという,両者の中間にあるといえるNNである.ACNNは階層型NNで実現するには困難な信号処理を行うことが可能であり,NNを記述する情報量が完全結合型NNと比較して少ないという利点を持つ.本研究では追跡ゲームにおける追跡者の行動決定を3次元ACNNに行わせ,柔軟な状況判断が可能な3次元ACNNを作成し,その有効性を確認した.なお,3次元ACNNの作成においては遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm; GA)を使用した.
著者
平津 大輔 長尾 智晴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング
巻号頁・発行日
vol.98, no.577, pp.1-8, 1999-02-05
被引用文献数
3

セル型神経回路網(Artificial Cellular Neural Network; ACNN)とはユニット間の結合をユニットの近傍のみに制限したニューラルネットワーク(Neural Network; NN)である. 階層型ニューラルネットワークや完全結合型ニューラルネットワークを一般的なICとして実現する際は信号線の交錯, 信号の遅延といった難題に阻まれ, 素子の集積化, 高密度化が容易ではないが, セル型神経回路網は各素子(ユニット)を結ぶ結線の交錯という問題から解放される構造のため, ハードウェアとしての実現がより容易であると推測される. 本報告では強化学習の分野において難題であるとされるSuttonの迷路をACNNに解かせることにより, ACNNが持つ時系列信号処理能力を示す.